【ミサイル防衛】  弾道ミサイル防衛システム(BMD)は、弾道ミサイル攻撃に対して日本国民の生命・財産を守るための純粋に防御的な、かつ、他に代替手段のない唯一の手段であり、専守防衛を旨とする日本の防衛政策にふさわしいとの考えに基づき、2003年12月に政府は、その整備を決定した。  これを受け、2004年12月には、日米両政府の間で弾道ミサイル防衛協力に関する書簡の交換が行われ、今後、この取極に基づき、日米間で情報交換や共同研究等の協力が促進されていくことになる。  また、12月、細田博之内閣官房長官は、武器の輸出に関し、「弾道ミサイル防衛システムに関する案件については、日米安全保障体制の効果的な運用に寄与し、我が国の安全保障に資するとの観点から、共同で開発・生産を行うこととなった場合には、厳格な管理を行う前提で武器輸出三原則等によらないこと」との談話を発表した。これにより、弾道ミサイル防衛システムに関する日米共同開発・生産への途が開かれ、今後、本分野における日米協力がさらに深化することが期待されている。