2 カナダ 【日・カナダ関係】  日・カナダ両国は多くの点で価値観を共有し、政治、経済、安全保障、文化など、幅広い分野で緊密に協力している。2004年は外交関係開設75周年を記念する各種文化行事が行われ、6月には高円宮妃殿下がカナダを公式訪問された。また、2005年1月にはマーティン首相夫妻が訪日、天皇皇后両陛下へ謁見した他、小泉純一郎総理大臣との首脳会談を行った。両首相はまた、共同声明および平和と安全保障、二国間の経済枠組みに関する二つの付属文書を発表した。  経済関係については、貿易収支も概ね均衡しており、基本的に良好である。2005年1月の日・カナダ首脳会談では、日・カナダ経済関係がその潜在力を最大限に引き出すことができるようにするために、「創造的な日・カナダ経済枠組み」(注7)を立ち上げることで合意した。ただし2003年5月の牛海綿状脳症(BSE)の発生に伴う日本政府によるカナダ産牛及び牛肉の輸入停止は引き続き両国にとって懸案事項となっている。