第3章 分野別に見た外交 |
【3R】
2004年6月のG8シーアイランド・サミットで、小泉総理大臣は、地球環境問題の重要性を訴え、新たに「3Rイニシアティブ」を提案した。そして、この提案に対するG8各国首脳の支持を得て、「G8行動計画:持続可能な開発のための科学技術:3R行動計画および実施の進捗」が採択された。
「3Rイニシアティブ」は、廃棄物削減(Reduce)、再利用(Reuse)、再生利用(Recycle)の推進を通じて、資源と物資のより効率的な使用を奨励し、循環型社会の構築の国際的な推進を目指すものである。「3R行動計画」では、具体的に取り組むべき事項として、1)3Rの推進、2)国際流通に対する障壁の低減、3)様々な関係者(中央・地方政府、民間部門、地域・市民社会など)間の協力、4)科学技術協力、5)途上国との協力、を挙げている。
なお、「3R行動計画」に基づき、2005年4月には環境大臣の主催による3R閣僚会合が開催される予定であり、そこで、「3Rイニシアティブ」を正式に発足するとともに、日本が3Rの国際的な推進に必要な取組や方向性を具体化していくことは、2005年のG8グレンイーグルズ・サミットでも気候変動が主要な議題の一つとなっているだけに、重要な貢献になると期待される。
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