第2章 地域別に見た外交 |
【インド・パキスタン関係】
インド・パキスタン関係については、2004年は、関係改善の気運が維持され、1月に開催された南アジア地域協力連合(SAARC)首脳会議に際し、バジパイ・インド首相(当時)とムシャラフ・パキスタン大統領との約2年半ぶりの首脳会談が実現し、2月からの本格的な対話の再開について合意された。5月のインド下院総選挙の結果成立したマンモハン・シン政権の下でも、両国の首脳間の電話会談等で早々に対話の継続が確認され、6月から8月までの間に8項目に及ぶ両国の次官レベルの各種協議(複合的対話)が行われた。9月には、複合的対話の進捗状況につき検討するため、ナトワル・シン・インド外相とカスーリ・パキスタン外相との間で外相会談が行われたほか、ニューヨークにおける国連総会に際して、マンモハン・シン・インド首相とムシャラフ・パキスタン大統領との間で首脳会談が行われ、両国間の関係改善の継続が確認された。12月に行われた外務次官協議では、これまでの一連の対話の全般的な進展につき検討されるとともに、次の複合的対話や専門家協議を2005年前半に開催することが合意された。
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