【情報化の推進】  情報化の推進については、省内のIT基盤の整備として、1995年度より、外務本省及び在外公館にローカル・エリア・ネットワーク(LAN)(注4)を構築し、それらを相互に接続している。今後とも、情報セキュリティを確保しつつ、このようなLANを特に在外公館において拡張することにしており、いずれはすべての在外公館にLANを導入する計画である。  また、政府全体として推進している電子政府実現の一環として、外務省では、国民等からの申請・届出等の手続の電子化を実現するための共通的な基盤システム(注5)を整備し、2003年3月より、電子的な申請・届出等の受付を開始した。これは、インターネット上に新たなウェブサイトを立ち上げ、国民がそこにアクセスし、オンラインで外務省とやりとりしながら申請・届出等の手続を行えるようにしたものである。  外務省は、これらを含め外務省が担っている行政の総合的かつ計画的な情報化を推進しており、その一環として、国民向けサービスの強化、外交政策策定の支援、危機管理体制の整備、情報発受信の強化を狙いとする「e−外務省構築基本構想」を策定した。 (注4)構内情報通信網とも呼ばれるもので、オフィス内、ビル内など限られた範囲のコンピュータ同士を接続し、データをやりとりできるようにすることで、電子メールやファイル共有などの各種の機能を実現するシステム。 (注5)府省認証局及び手続の受付・結果通知等のオンライン化について汎用的に利用できるシステム。