【自由貿易の維持・拡大に向けた枠組み作り】  日本は、経済連携協定(EPA)/自由貿易協定(FTA)の締結を、世界貿易機関(WTO)を中心とする多角的貿易体制を補完・強化し、貿易自由化や経済活性化を促進する方策として、優先度の高いものと位置付け推進している。2002年11月には、日本として初のFTAであるシンガポールとの経済連携協定を締結し、同月よりメキシコとのFTA交渉を開始した。また、2003年10月には韓国と、同年12月にタイ、フィリピン、マレーシアとそれぞれFTA交渉を開始することを決定した。さらに、同年10月には、日・ASEAN包括的経済連携のための枠組みを決定し、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国全体との経済連携を推進していくこととなった。