【G8サミット】  2003年6月1日〜3日、フランスで開催されたG8エビアン・サミットでは、イラク情勢をめぐり立場が分かれていたG8間の協調関係をいかに再構築するか、また、世界経済の成長確保にG8としていかに取り組むかといった課題が焦点となったが、率直かつ実りのある議論が行われ、米仏間を含め、G8間の協調と結束を再確認する結果となった。また、テロ対策の強化や持続可能な開発等に関しG8が今後とるべき具体的行動を列挙した行動計画が計13本発出された。  また、今次サミットに先立ち、G8首脳の会合とは切り離された独自の会合として議長国フランスの招待で開催された新興国・開発途上国との対話(注16)では、成長と国際協力をテーマに貿易、開発等について活発な意見交換が行われた。  日本は、小泉総理大臣とG8各国首脳との強い信頼関係に基づき、G8間の協調を確認し、開発途上国との対話の促進を図るとともに、拉致問題を含む北朝鮮問題への対応、東アジアを中心に蔓延したSARS、日本の経済運営につきG8首脳や国際社会の関心と理解を高めることができた。 (注16)エジプト、アルジェリア、ナイジェリア、南アフリカ、セネガル、メキシコ、スイス、ブラジル、中国、サウジアラビア、マレーシア、インド計12か国の首脳、国際連合、世界銀行、国際通貨基金、世界貿易機関の4国際機関の長が出席(フランス政府発表順。なお、モロッコは、招待されたが出席せず。)。 ▼G8エビアン・サミットに参加した各国首脳(6月 提供:内閣広報室)