【日中韓三国間協力】  日本は、北東アジアの繁栄と安定が、その経済、人口規模等から東アジア、ひいては国際社会全体の繁栄と安定に大きな影響を及ぼすと考え、幅広い視点から日中韓三国間協力を進めてきている。  日中韓三国間協力は、1999年に初めて開催された日中韓首脳会合を一つの契機として、経済、金融、環境などといった「繁栄のための協力」を中心に推進されてきている。2003年10月にバリ島において開催された日中韓首脳会合においては、日中韓三か国首脳による歴史上初の共同宣言となる「日中韓三国間協力の促進に関する共同宣言」が発出された。  この宣言において、三か国の首脳は、近年進展した各分野での日中韓三国の緊密な連携を集約し、その基本理念を明らかにすることにより、東アジアの平和と安定に寄与する「対外的に開かれた」「未来志向」の地域協力としての日中韓三国間協力の位置づけを確立するとともに、三か国が首脳間のイニシアティブの下、経済のみならず政治、文化、社会等の幅広い分野における具体的協力案件を着実に進展させていくことにより、日中韓三国の相互発展のみならず、東アジア全体の安定と繁栄への貢献を志向することを表明した。 ▼日中韓首脳会合に臨む温家宝中国総理、盧武鉉韓国大統領、小泉総理大臣(10月 提供:内閣広報室)