3 拉致問題  1991年以来、日本政府は機会あるごとに北朝鮮に対して拉致問題を提起したが、北朝鮮側は頑なに否定し続けた。2002年9月17日、平壌で行われた日朝首脳会談で、北朝鮮側は、長年否定していた日本人の拉致を初めて認め、謝罪し、再発の防止を約束した。現在、日本政府は15名の日本人を北朝鮮による拉致被害者として認定しており、そのうち5名については同年10月15日に24年振りの帰国が実現したが、残り10名については、いまだ北朝鮮当局より十分な情報は提供されておらず、安否不明のままである。また、帰国した拉致被害者5名の家族も北朝鮮に残されたままで家族が離れ離れの状況が続いている。