(注3)

 2000年3月、アナン国連事務総長は、有識者によるパネルを設置し、PKOを中心とする「国連の平和活動」の包括的な見直しを求めた。8月、同パネルは報告を発表し(一般にパネル委員長の名をとってブラヒミ報告と称されている)、約60の勧告を行った。そこでは、PKOの任務は現実に達成可能であるべきこと、活動に必要な要員や経費が認められることが重要であること、PKOの速やかな展開のために、各国が派遣可能な要員を予め待機させる制度が導入されているが、この制度を拡充し、強化する必要があること、国連本部事務局等の支援体制を強化する必要があることなどが提言されている。