1993年の東京宣言のポイント:
領土問題を、北方四島の島名を列挙して、その帰属に関する問題であると位置づけたこと。
四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結し、両国関係を完全正常化するとの手順を明確化したこと。
領土問題を、(i)歴史的・法的事実に立脚し、(ii)両国の間で合意の上作成された諸文書、及び、(iii)法と正義の原則を基礎として解決する、との明確な交渉指針が示されたこと。
ロシアがソ連と国家としての継続性を有する同一の国家であり、日本とソ連との間の全ての条約その他の国際約束は日本とロシアとの間で引き続き適用されることを確認したこと。
「全体主義の遺産」、「過去の遺産」の克服という考え方が唱われたこと。