VI.アフリカ

 93年12月、ウーフェ大統領の死去に伴い就任したベディエ新大統領は、6月に与党の象牙民主党内の改革派の離党、新党結成を招いてしまったものの、大過なく一周年を迎えた。
 95年秋には、多党制の下で初の選挙が行なわれることになっており、12月その選挙法が採択された。経済的には、賃上げ、物価上昇が目標値内に抑えられたこと、主要援助国(機関)による速やかな債務救済、新規援助の約束に支えられ、かつ、コーヒー等の国際市況の回復により、CFAフラン切下げの効果を引き出すことができた。
 対外関係では、フランスとの関係が緊密であり、2月のウーフェ大統領の国葬にはバラデュール仏首相等が出席した。ベディエ新大統領も初めての外国訪問として7月の仏独立式典に出席した。
 リベリアの内戦悪化に伴い、多数の難民(34万人)が流入し、軍、警察の国境への展開を余儀無くされている。

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