2.我が国とアフリカ地域との関係
(1)人物交流
5月にベイエ=マリ外務・国際協力大臣,8月にゴシュ=エティオピア外務大臣,11月にズル=ザンビア統一国民独立党書記長がそれぞれ外務省賓客として訪日したほか,17名の閣僚級の要人が我が国を訪れた。
我が国からは,7月に森山外務政務次官がカメルーン,ケニア及びウガンダの3か国を公式訪問した。
(2)経済
(イ)貿易
85年の我が国のサハラ以南アフリカ諸国に対する輸出は,29億6,000万ドルであり,対前年比-25.3%と大幅な減少となった。他方,我が国のサハラ以南アフリカ諸国からの輸入は,26億6,300万ドルで対前年比3.6%増となり,85年も我が国の出超であったが,その額は84年に比し大幅に縮小した。
貿易の国別構成については,輸出では南ア,リベリア,ナイジェリア,ケニア,タンザニアが上位5か国で全体の75%を占め,また輸入では南ア,ザンビア,モーリタニア,ガーナ,リベリアが上位5か国で全輸入の86%を占めた。
(ロ)投資
85年3月末の我が国の対サハラ以南アフリカ直接投資許可実績は,累計で31億3,400万ドルとなっており,我が国の対外直接投資総額の4.4%のシェアを占めた。また84年度は3億1,700万ドル(シェア3.1%)で対前年度比-9.7%と減少した。
(3)経済・技術協力
85年度においては,サハラ以南アフリカ向け二国間贈与(無償資金協力及び技術協力)は対前年度比約80億円増の約600億円を目指すとともに,円借款供与に関しても,世銀等国際金融機関との協調,技術協力との連携に留意しつつ約1億ドルを目途として弾力的に対応することとしていたが,これらについてはほぼ達成の見込みである。
なお,我が国のサハラ以南アフリカ向け二国間政府開発援助は,85年には2億5,222万ドルであった。
<要人往来>
<貿易関係>
<民間投資>
<経済協力(政府開発援助)>
<主な鉱物の輸入品>
<要人往来>
(注)111頁参照