―日本編1983年―
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1月2日 11日 13日 14日 16日 17日 17日 18日 23日 24日 25日 1月30日 2月11日 18日 22日 3月4日 8日 12日 3月14日 17日 21日 4月4日 5日 22日 23日 26日 30日 5月7日 8日 17日 22日 5月23日 27日 6月4日 6日 14日 15日 21日 22日 27日 7月9日 9日 17日 18日 7月23日 31日 8月2日 2日 5日 13日 15日 8月17日 22日 22日 26日 26日 29日 9月1日 4日 10日 11日 9月13日 18日 24日 28日 28日 29日 10月1日 12日 13日 17日 10月18日 18日 21日 21日 24日 24日 28日 30日 10月31日 11月3日 8日 8日 9日 15日 11月16日 18日 21日 21日 23日 24日 26日 27日 12月1日 12月2日 6日 18日 22日 12月24日 26日 |
安倍外相,日欧間の貿易摩擦問題などを協議するため欧州5か国(ベルギー,EC委員会,西ドイツ,フランス,英国,イタリ ア)等を訪問。 中曽根総理,訪韓(~12日),全斗煥韓国大統領と会談。 政府,82年に引き続き,16項目の輸入検査手続の改善など,非関税措置是正に関する市場開放策を決定。 政府,米国の要請に基づき武器技術の対米供与の道を開くことを閣議で了承。 トルドー=カナダ首相来日。中曽根総理との首脳会談で,自由貿易体制を維持するため,両国が提携を深めることで一致。 中曽根総理,日米首脳会談のため訪米(20日帰国)。 第9回アジア・太平洋労相会議開催(~19日,東京)。 日米欧の先進10か国蔵相・中央銀行総裁会議開催(パリ)。 マハディール=マレイシア首相来日,25日,共同新聞発表。 中曽根総理,就任後初の施政方針演説。安倍外相,外交演説。 外務省,パブロフ駐日ソ連大使に(あ)欧州向け中距離核ミサイルをシベリアへ移転するとのグロムイコ外相発言は「強者の論 理」であり,遺憾(い)日米,日韓首脳会談に対するソ連の批判は理由がなく,特に日本への核攻撃を示唆したのは日本国民の不 安をあおるものなどの日本政府見解を伝達。 シュルツ米国務長官来日(~2月2日)。中曽根総理,安倍外相らと会談。同長官は一連の会談で,米ソのINF交渉について「欧 州の利益にはなるが,他の地域には不利になるような解決は図らない」と言明。日本側,米政府のゼロ・オプション政策を支 持すると伝達(31日)。 日米加EC四極通商会合開催(東京)。 二階堂自民党幹事長,中曽根総理の特使として中国訪問(21日帰国)。 永野ミッション訪ソ(~25日)。 国際労働機関(ILO)理事会,人事院勧告凍結問題に対する結社の自由委員会報告に基づく日本向け勧告などを採択。 対米武器技術供与問題で,後藤田官房長官は(あ)今回の政府決定は武器技術に限り,武器そのものの輸出は従来どおり武器輸出 三原則によって対処する(い)中曽根内閣は武器輸出についての従来の方針を修正する考えはない,との政府統一見解を衆院予算 委員会で示した。 第9回日米防衛協力小委員会(SDC)開催。日本有事の際の海上交通(シーレーン)防衛に関する日米共同研究を開始することで合 意。 政府は日本有事の際,我が国に向け物資を輸送する外国籍船舶に対する自衛隊護衛問題について統一見解を参院予算委員会理 事会に提出。 安倍外相,マンスフィールド駐日米大使と会談し,「非核三原則を堅持する」との政府方針を説明。 米韓合同演習に参加した米第7艦隊原子力空母エンタープライズ15年ぶりに佐世保港に寄港。 高島大使,チーホノフ首相と初会談(モスクワ)。 ムバラク=エジプト大統領夫妻来日(~9日)。 日ソさけます漁業交渉妥結(モスクワ)。 櫻内前外相,中国訪問。 日米農産物協議不調に終わる(~27日,ワシントン)。 中曽根総理,ASEAN5か国とブルネイ歴訪(~5月10日)。 安倍外相,IEA及びOECD両閣僚理事会出席のためパリ着(~8日)。 中曽根総理,マレイシア到着。9日,今回のASEAN訪問を締めくくる「クアラルンプール・スピーチ」を行う。 ボルドリッジ米商務長官来日(~21日),日米通商問題について日本政府と協議。 クローセン世界銀行総裁来日,政財界要人と意見交換(~24日)。 第16回日韓貿易会議。産業協力で継続協議することで合意(~26日,外務省)。 中曽根総理,レーガン米大統領と会談(ウィリアムズバーグ)。28日にはファンファーニ伊,コール西独,サッチャー英の各首 相及びミッテラン仏大統領と,31日にはデ・クエヤル国連事務総長と個別に会談。 ソン・サン民主カンボディア連合政府首相来日(~14日)。 安倍外相,ユーゴスラヴィア公式訪問(~8日)。 アルデビリ=イラン外務次官ら訪日代表団来日(日イ高級事務レベル協議のため)。 ILO総会条約勧告適用委員会日本問題を審査(ジュネーヴ)。 日本政府,在日ソ連大使館のヴィノグラードフ一等書記官に国外退去を求めた旨発表。 日米新賢人会議(日米諮問委員会)初会合開催(ワシントン)。 安倍外相,ASEAN拡大外相会議に出席(~28日,バンコック)。 ラムスドルフ西独経済相来日,日本政府と国際経済問題について意見交換(~13日)。 鈴木前総理,タイ訪問(~15日)。プレム首相と会談。 ハック=パキスタン大統領,国賓として来日(~22日)。 第7回日米原子力協議開催。使用済み核燃料の再処理問題に関する技術的細目について幾つかの進展を見,今後も精力的に交 渉を続けることで合意(~22日,ワシントン)。 ヘイドン豪州外相,外務省賓客として来日(~27日)。 シュルター=デンマーク首相,非公式訪問のため来日。 安倍外相,東欧(ルーマニア,ブルガリア),イラン,トルコ,イラク訪問へ出発(~13日)。 ボーエン豪州副首相兼貿易相,外務省賓客として来日。安倍外相と会談し,日豪間の良好なパートナーシップを維持・強化す るとの意向を表明。 ソ連外務省は,在モスクワ日本大使館に対し,今年の北方4島,ソ連本土及びサハリン(樺太)への墓参団派遣についてハバロ フスク,ナホトカの本土2か所とサハリン,ユジノサハリンスク(豊原),ホルムスク(真岡),ネベリスク(本斗),ゴルノザ ボック(内幌)の計6か所への墓参を認める旨回答。 安倍外相,帰途モスクワ空港でカーピッツァ外務次官と会談。安倍外相は,グロムイコ第1副首相兼外相の来日を重ねて要請 するとともに,同外相と9月の国連総会を機にニューヨークで会談したいとの意向を表明,カーピッツァ次官も外相会談を実 現させたいとの考えを示した。 米商務省は,1980年4月から81年3月までに輸入された日本製テレビに対するダンピング調査で,日本の松下電器産業,日本電 気,シャープ,三洋電機,日本ビクターの5社に「シロ」の仮決定を下す。 対米武器技術供与問題に関し日米間の意見交換。 外務省賓客として来日したムサ・ヒタム=マレーシア副首相兼内相は,中曽根総理,安倍外相らと会談,二国間の貿易問題な どについて意見交換(~28日)。 日米防衛首脳定期協議でワインバーガー米国防長官,谷川防衛庁長官にシーレーン防衛できる予算をと要望。これに対して谷 川長官は長期的視野からの防衛力整備を訴え,米側の理解を求めた(ワシントン)。 李韓国外務部長官来日,日韓外相会議開催。 フルダラー=スイス経済大臣,外務省賓客として来日(~9月4日)。 第12回日韓定期閣僚会議(~30日,東京)。 大韓航空機,サハリン付近の上空でソ連軍用機により撃墜され,乗務員・乗客計269名(内日本人28名)死亡。 ポール・ハートリング国連難民高等弁務官来日。中曽根総理との会見で,インドシナやアフリカの難民援助に日本の協力を要 請。 第100回国会開会。中曽根総理所信表明演説。 パトリック・ヒラリー=アイルランド大統領,国賓として来日(~17日)。中曽根総理は同大統領を表敬訪問,大韓航空機撃墜 事件について日本の立場を説明(12日)。 フセイン=ジョルダン国王来日(~18日)。 ヴィラタ=フィリピン首相来日(~19日)。18日,中曽根総理と会談,銀行支援の継続を要請。 ワインバーガー米国防長官,中国訪問の途中,来日。安倍外相,谷川防衛庁長官と会談,INF交渉における米側新提案に関し て「アジアを犠牲にはしない」と強調。 安倍外相,第38回国連総会で一般演説。 安倍外相,シュルツ米国務長官と会談(ニューヨーク)。 安倍外相,国連本部で呉学謙中国外交部長と会談。ソ連の極東配備SS-20削減で両国が共同歩調をとっていくことを確認。 米原子力空母カールビンソン,長崎県佐世保港に入港,5日まで停泊。 大河原駐米大使,14日の帰国に先立ち米政府要人と会談。12日,リーガン財務長官から円安是正などを,13日,シュルツ国 務長官,ボルドリッジ商務長官からレーガン大統領訪日前の両国間の懸案解決を要請。 日ソ貿易会議2年ぶり開催(~14日,モスクワ)。 EC外相理事会,市場開放と輸出自粛を要求する対日方針を公表(ルクセンブルグ)。 オーラフ=ノールウェー国王,国賓として来日(~23日)。 ブロック米農務長官,下院農業委において,12,13日のワシントンでの牛肉,かんきつ類に関する日米協議が進展しなかった のを受けて,大統領の訪日時,この問題を取り上げるよう要請した旨発表。 今井軍縮委大使,国連総会第1委員会で軍縮に関し演説,国際査察衛星機構設立などによる信頼醸成措置,核実験全面禁止の 実現などを訴える。 政府は,市場開放策の一環として,内需拡大,関税引下げ,輸入促進,資本流入促進等からなる総合経済対策を発表。 開発途上国援助政策などについて話し合う第16回タイドウォーター会議。 イラク政府,日本政府に対し,イランのイラン・ジャパン石油化学(IJPC)を攻撃すると警告。25日,近くバンダルホメイニ 港を爆撃することを通告。日本側はこれに対しイラク側の自制を要請。 ブロック米通商代表,日米通商問題について日本側と協議するため来日。84年度の日本製乗用車対米輸出自主規制を185万台 とすることで双方が合意。 安倍外相の特使としてイラクを訪問の中島外務審議官は,同国のアジズ外相と会談,イラン・ジャパン石油化学(IJPC)プロ ジェクトヘの爆撃停止を要請。これに対しアジズ外相は,攻撃中止は明言しなかったが,日本との友好関係に配慮すると述べ た。 コール西独首相公式来日(~11月4日)。1日,中曽根総理と会談,米国製パーシングIIを予定どうり11月末に配備すると言明, 米ソのINF交渉ではグローバルな解決を希望することで双方が一致。会談後,西側の結束をうたった「東京声明」を発表。 2日,コール首相,参院本会議で演説,日本記者クラブで記者会見。この中でINF交渉について「交渉がまとまらなければ, パーシングIIミサイルを西独に配備する」と述べるとともに「配備後も米ソ間で交渉が続くと確信している」旨表明。 米下院本会議は,日本車締出しを狙ったローカル,コンテント(国産自動車部品義務付け)法案を賛成219,反対199で可決。 安倍外相とマンスフィールド駐日米大使,日本の武器技術の対米供与に関する交換公文に署名。 マハディール=マレイシア首相非公式来日(慶応大学創立125周年記念講演のため(~13日))。 レーガン米大統領夫妻日本公式訪問のため来日(9日第1回日米首脳会談,10日第2回首脳会談,この後両首脳それぞれ声明発 表,11日大統領国会演説)。 日本政府,大韓航空機撃墜事件で対ソ抗議のためとってきたアエロフロート(ソ連航空)機の不定期便乗入れ禁止などを解除す る旨決定。 トルドー=カナダ首相来日(~19日)。19日,中曽根総理と会談し,5大核保有国による交渉などを求めた4項目の軍縮提言を説 明,中曽根総理,これに原則的支持を表明。 北朝鮮外務省,ラングーン爆弾テロ事件に対して日本側のとった対北朝鮮交流制限措置に対する報復として,日本人の入国制 限などの措置をとる旨発表。 ヴィラタ=フィリピン首相来日(~24日)。 日ソ両国の200海里水域内での漁獲割当を決める交渉開始(モスクワ)。 胡ヨウ邦中国共産党総書記来日(~30日)。24日,中曽根総理と会談。両国関係の将来のため「日中友好21世紀委員会」を創設す ることで合意。 アリ=イラク貿易相来日。中曽根総理と経済協力関係,イラン・イラク戦争について意見を交換,総理はイラン・ジャパン石 油化学(IJPC)を攻撃しないようイラク側の自制を要請。 エルナンデス=メキシコ商務工業振興相来日(~30日)。 李源京韓国外務部長官来日(~28日)。28日,安倍外相と会談。中曽根総理との会談では,ラングーン爆弾テロ事件に対する日 本の支援に謝意を表明。 日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の科学技術協力推進のための閣僚会議開催(~2日,外務省)。 政府レベルでの日韓文化交流協議が開催(~3日,ソウル)。 黒竜江,遼寧,吉林各省20人ずつからなる第4次中国残留日本人孤児調査団が,肉親捜しのため来日。 第37回総選挙。 ビレンドラ=ネパール国王,米国訪問の帰途,非公式来日(~27日)。 日ソ漁業交渉は,(あ)相手側水域での漁獲割当量を,日本70万トン,ソ連64万トン(前年は75万トン,65万トン)とする,(い)ソ連 船の福島県小名浜への寄港を認める,(う)日本200海里内でのソ連船の操業条件を一部緩和,2か所で操業期間を延長することで 合意,妥結。 第2次中曽根内閣成立,安倍外相留任。 |