(ト) 第8回日印定期協議共同プレス・リリース
(昭和48年5月17日 外務省)
1 第8回日印定期協議(事務レベル)は,1973年5月16日及び17日東京の外務省において開催された。
2 インド側からは,V・C・トリヴェディ外務次官(首席代表),S・チルヴェンガダ・タン駐日インド大使,V・V・パラソジペ外務省東アジア局長,S・ハシュミ同調整部長,S・E・ジョシ在日インド大使館参事官,V・C・カンナ同一等書記官が出席し,在日インド大使館員がこれを補佐した。
3 日本側からは,法眼外務次官(首席代表),小島駐印大使,吉田アジア局長,影井国連局長,黒田調査部長,西田経済局次長,中江アジア局参事官,西宮文化事業部参事官,大森アジア局参事官,茂木南西アジア課長,堂ノ協調査部分析課長が出席し,外務省担当官がこれを補佐した。
4 本協議は,1972年3月ニュー・デリーにおいて開催された第7回定期協議における話し合いおよび去る1月東京においてスワラン・シン外務大臣と大平外務大臣との間で行なわれた話し合いをさらに押し進める上で有意義であつた。本協議は,法眼外務次官およびV・C・トリヴェディ外務次官による国際情勢に関する討議で始まり,アジア情勢,各分野における日印関係を含む広汎な事項に関し,意見の交換を行なつた。
5 話し合いは,極めて率直かつ友好的雰囲気の内に行なわれ,両国政府の政策および立場に関し一層の理解を深める上で大いに役立つた。急速に変化しつつあるアジア情勢に鑑み,現時点における本協議の開催は,極めて時宜に適つたものと認められた。
本協議の終りにあたり,両国代表団は双方が共に関心を有する全ての事項について,外交チャネルを通じ緊密な協議を継続し,両国間の各レベルにおいてより一層の接触を推進するとの意図を再確認した。
6 第9回定期協議は,双方にとり都合の良い時期にニュー・デリーにおいて開催することに合意された。