1993年のUNTACの報告によれば、内線終焉直後はおよそ320,000丁の小型武器がカンボジア国内に存在していたとのことであるが、Dr. Owen Green (University of Bradford) らの調査によると、ある程度小型武器対策が進められた現在においても、未だ500,000丁以上の小型武器が存在するとされている。また、NGOによる1998年の住民に対する聞き取り調査によると、およそ3世帯から5世帯に1丁の割合で小型武器を所有又は山林などに隠している、とも言われている(Working Group for Weapons Reduction in Cambodia (WGWR). Feasibility Study. 1998地域によって格差もあるが、カンボジアの人口およそ1150万人を平均5人家族と計算すると460,000丁から770,000丁という計算になる)。確かに小型武器問題には、その多くが違法に所持、保管されているものであり、また国境を越えた非合法な流通も少なくないため、その存在している実数を正確に把握しにくいという問題がある。これは小型武器問題の最も難解な点の一つともいえる。このように、蔓延する小型武器問題は、カンボジアにおける治安や社会秩序に大きな被害を与えており、当国のもっとも深刻な問題の一つであると認識されている。カンボジア政府はこれを当国における最優先課題の一つに上げている。