日本の安全保障と国際社会の平和と安定

平成26年7月7日
 6月17日,外務省で開催された女性・平和・安全保障に関する行動計画策定についての第8回少人数グループ会合の概要は以下のとおりです。

1.出席者

 以下の少人数グループのメンバーが出席したほか,関心を有する方々15名がオブサーバーとして傍聴されました。

【参考】少人数グループメンバー(敬称略)

<学識者>
秋林 こずえ(欠席) 同志社大学グローバル・スタディーズ研究科
川眞田 嘉壽子 立正大学法学部
田中 雅子 上智大学総合グローバル学部
橋本 ヒロ子(欠席) CSW日本代表
福井 美穂 お茶の水女子大学グローバル協力センター
堀内 光子 (公財)アジア女性交流・研究フォーラム
三輪 敦子 (公財)世界人権問題研究センター
目黒 依子 ジェンダーアクションプラットフォーム
<市民連絡会>
(注:各ワーキンググループリーダー5名)
谷口真由美(WG1リーダー) 大阪国際大学
石井 宏明(WG2リーダー) 難民支援協会
渡辺 美奈(WG3リーダー) アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」
山下 泰子(WG4リーダー) 国際女性の地位協会
石井由希子(WG5サブリーダー) 日本紛争予防センター
本山 央子(市民連絡会コーディネーター) 市民連絡会コーディネーター
<外務省>
和田 幸浩 外務省総合外交政策局主任外交政策調整官
他4名
<関係府省庁等>
内閣府 男女共同参画局
法務省 法務総合研究所国際連合研修協力部
文部科学省 生涯学習政策局男女共同参画学習課
防衛省 人事教育局人事計画・補任課男女共同参画推進企画
警察庁 長官官房総務課,国際課,警備課,公安課
国際協力機構 経済基盤開発部ジェンダー平等・貧困削減推進室

2.議論の概要

  • (1)冒頭,外務省から,6月10日から13日にロンドンで開催された紛争下における性的暴力の終焉に向けたグローバル・サミット(我が国から岸信夫外務副大臣が出席)の結果を報告しました。
  • (2)また,市民連絡会から,集団的自衛権に関する議論について,紛争を予防し平和を構築するといった安保理決議第1325号及び行動計画の趣旨・目的がゆがめられないようにしてほしい旨の要望がありました。
  • (3)外務省から,5月31日に北九州市で行われた意見交換会の結果を報告しました。
  • (4)続いて,市民連絡会から提出された「II.予防」に関するコメント(PDF)を基に,出席者間で検討が行われました。議論の主な結果を取りまとめれば,以下のとおりです。なお,内閣府,防衛省,警察庁,法務省,文部科学省,国際協力機構(JICA)から,それぞれ施策の現状等について説明がありました。
    • ア 市民連絡会からのコメントを踏まえ,「大目標」,「意義と狙い」及び具体的な施策の検討を進めていく。
    • イ これまで「II.防止」としてきた第2の柱を「II.予防」とする方向で検討を続ける。
    • ウ これまでに余り例のない施策,実績のない施策については,事業形成の見通しなど実現可能性も踏まえ,検討する。
    • エ 担当府省庁についても,所掌事務や施策の実現可能性を踏まえ,整理する。
    • オ 各指標については,他の柱と同様,既存の統計との関係,指標としての有意性等を勘案しながら,整理する。特に件数,金額,割合といった指標については,他の柱の指標を含め,「○○の実施状況」などの形で整理することもあり得る。
    • カ 施策や指標の中には,「保護」など他の柱の施策や指標と重複するものもあるが,行動計画全体の分量や複数の柱に重複して記載する必要性等を勘案して整理する。
    • キ 「公人・メディア・団体による言論をモニターし,抑制する」といった施策の提案については,表現の自由などの諸権利や既存の法令との関係に留意し,適切な対案を検討する。

3.今後の予定

  • (1)7月末までに第9回少人数グループ会合を開催すべく,計画案の修正作業・調整を進めています。
  • (2)次回の会合から,これまでの市民連絡会,有識者及び関連府省庁の意見を基に修正した計画案(第2稿)を使用し,案文の二読を開始する予定です。
  • (3)少人数グループ会合の開催及び同会合における検討状況等は,引き続き外務省ホームページなどを通じて幅広く共有させていただき,随時御意見を頂きながら,作業を進めていく予定です。


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