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日英首脳会談(概要)

平成20年7月7日

(写真)(写真)

 福田総理は、7月7日(月曜日)10時30分から約45分間、ウィンザーホテル洞爺内の二国間会談会場において、ブラウン首相と日英首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり。

[ポイント]

  • 今回の会談では、先般のロンドンにおける二国間会談における議論も踏まえ、北海道洞爺湖サミットにおける主要案件、特に、気候変動、食料やエネルギー価格の高騰問題、アフリカ支援、政治問題としてジンバブエの問題等について意見交換を行った。

1.G8サミット

(1)総論

 G8サミットについて、福田総理より、これまでブラウン首相からはサミットの主要な議題について有益な助言をいただいており、大変参考になっている、今回のサミットにおいて、世界に対して良いメッセージを出せるようにしたい旨述べた。

 これに対してブラウン首相より、ここ数ヶ月、世界経済は、原油価格、エネルギー価格、信用収縮等の困難な問題に直面しているが、これらの問題に対して、日本が力強いメッセージを出そうとしていることを評価している、これらの分野でG8が協力して対処していくことを国際社会に示すことが重要である旨述べた。

(2)気候変動

 気候変動に関しては、両首脳の間で、気候変動に関して有益な結果が得られるよう協力していくことで一致し、G8首脳会合に向け引き続き協力していくとの認識で一致した。

(3)食料価格

 食料価格の問題について、福田総理より、当面は、途上国に対する農業援助の減少傾向を逆転することが重要であること、輸出規制を除去することが必要であることを述べたのに対し、ブラウン首相より、食料問題については、貿易関連の規制や関税の問題、途上国への農業支援の問題に加え、バイオ燃料の問題にも取り組んでいくことが重要である旨述べた。

(4)エネルギー価格

 ブラウン首相より、エネルギー価格の高騰に関しては、ジェッダにおいて産油国と消費国との間の会合が行われたが、さらに本年後半にロンドンで会合を実施することとしている、日本からの積極的な協力を期待している旨述べた。

 これに対し、福田総理より、ジェッダの会合は、産消間の対話として重要であった、ロンドン会合にも期待している旨述べた。

(5)アフリカ支援・ミレニアム開発目標(MDGs)

 また、福田総理より、ミレニアム開発目標に関して、前進が見られていると思うが、今回、G8として力強いメッセージを出すことが重要である旨述べた。

 これに対し、ブラウン首相より、ミレニアム開発目標に対する福田総理の取り組みを評価している、アフリカ支援においては保健の問題が重要であり、例えば、マラリア対策等においてG8としての一致した取り組みが重要である旨述べた。

(6)ジンバブエ

 ブラウン首相より、本日昼にアフリカ諸国との会合があるが、ジンバブエ問題については、G8としてジンバブエにおける民主主義が守られるよう強力なメッセージを出すことが重要である旨述べたのに対し、福田総理より、ジンバブエ情勢を懸念しており、G8の中でしっかりと議論してG8としての対応を考える必要がある旨述べた。

2.二国間関係

 最後に、ブラウン首相より、日英関係は非常に良好であり、英国に対して多くの日本企業が投資してくれていることに感謝している、日英の関係が更に強固なものとなることを期待している旨述べたのに対し、福田総理より、日本としても日英関係の緊密化と英国から日本への更なる投資を期待している旨述べた。

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