ケニア:国際平和支援訓練センター (IPSTC)
「国際平和支援訓練センターにおける平和支援活動(PSO)研修及び機関能力開発」プロジェクトでは、プロジェクト管理者1名、プロジェクト担当者1名、カリキュラム開発担当者2名、研修コーディネーター兼ファシリテーター1名を採用した。国際平和支援研修センター (IPSTC)の活動の成果の1つは、検証旅行である。国連スーダンミッション(UNMIS)で用いられた筆記板が、この旅行で得られた観察事項や提言を盛り込んで改良されたことを考えると、この旅行は成功であったと考えられる。UNDPは、いくつかの活動の実施について、東アフリカ待機軍(EASBRIG)と覚書を交わしており、これまでの成果は、現場演習における文民能力向上のための指導員の地域訓練、交番連絡要員(1年交替)の訓練、警察官からなる部隊を対象としたワークショップや最終計画会議の実施、IT文民職員の研修, データベース構築の立ち上げ作業などである。地域研修の強化及び各機関による平和支援活動の実施という目標の達成に向け、プロジェクトは組織的に運営されている。
2010年1月から3月:平和支援活動計画のためのカリキュラムが開発された。2010年3月に、ダルフール国連AU合同ミッション(UNAMID)、アフリカ連合ソマリア・ミッション(AMISOM)、 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)、国連スーダン・ミッション(UNMIS)などの活動に従事している要員及び東アフリカ地域で平和活動に従事している人々を対象に紛争分析・予防コースが実施された。IPSTC は国連・AU共催の警察官向けコースを2回実施し、UNMISへの派遣に向けて準備中のタンザニアの女性警察官61名を含む全118名の警察官が研修を受けた。また、IPSTC は、DDR(武装解除、動員解除、社会復帰)、治安部門改革、及び平和支援活動における人権問題をテーマとする3コースのカリキュラム設計・開発及びコース実施期間中に、日本紛争予防センター(JCCP)より、研修テーマの専門家5名を日本及び東アフリカ地域から派遣してもらうために、JCCPと協力契約を結んだ。