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日タイ首脳会談(概要)

平成21年2月6日

(写真)

(写真提供:内閣広報室)

 2月6日(金曜日)午後6時30分より午後8時40分まで、麻生太郎内閣総理大臣は、実務訪問賓客として来日したアピシット・ウェチャチワ・タイ首相と総理官邸において首脳会談及び夕食会を行ったところ、概要は以下のとおりです。

【ポイント】

1. 二国間関係

(1)双方は、日タイ二国間関係の一層の強化を図るとともに、国際社会や地域の安定・発展に繋げていくよう協力していくことで一致した。

(2)双方は、二国間関係の更なる強化のため、閣僚級・次官級の協議の活性化を通じて政治対話を強化することで一致し、また、司法分野での協力として日タイ受刑者移送条約について実質合意したことを歓迎した。

(3)麻生総理より、昨年の空港閉鎖で落ち込んだ邦人観光客の信頼や日系企業の投資意欲の回復が重要であり、アピシット首相がタイの国際社会における信頼回復に努めていることを歓迎するとともに、更なる取組に期待する旨述べた。

(4)アピシット首相より、日本はタイにとって貿易・投資の最大のパートナーであり、日本人観光客も年間100万人を超える、今回の訪日は、タイの政治、経済の状況について説明することを目的としている旨述べた。また、タイの景気刺激策について説明した後、政治については、首相就任後、状況は良い方向に向かっている、タイにおける日本企業の声に耳を傾けており、関係閣僚が日系企業の代表と随時協議をしている旨述べた。

(5)麻生総理より、タイとの経済関係は、日本にとり極めて重要である、その観点から、日系企業の意見を踏まえた良好な投資環境の整備を希望する、また、鉄鋼の輸入など個別分野での課題を早期に解決し、日タイ経済連携協定の円滑な活用を確保するよう配慮願いたい旨述べた。

(6)アピシット首相より、タイの運輸インフラ整備への日本の協力への期待を表明し、バンコクの地下鉄交通網整備への要請がなされたことを受け、麻生総理より、バンコク大量輸送網整備計画のレッドラインへの約630億円の円借款供与を表明した。

2. 日ASEAN関係

(1)アピシット首相より、タイは本年ASEAN議長国である、ASEAN憲章はタイ国会で既に承認された、2月末にはASEAN首脳会議を開催する、また近く開催するASEAN関連首脳会議においても、日本と協力していきたい旨述べた。また、先般のダボス会議において、麻生総理より表明されたアジアに対するODAによる貢献策はアジアで有名になっており、タイもパートナーとして是非協力したい旨述べた。

(2)麻生総理より、ダボス会議でも表明したとおり、現在金融面での危機に焦点が当たっているが、実体経済への影響を注視しなくてはならない、来たるEASでは、アジアが引き続き成長センターの役割を果たしていくとの力強いメッセージを一致して世界に発信していくことが極めて重要である、既に総理特使を通じて貴国にもかかる考えは伝えており、引き続き協力していきたい旨述べた。

(3)これに対し、アピシット首相より、実体経済の影響を注視することが重要との点に同意する、貿易障壁をなくして貿易を拡大し、危機を乗り越えていきたい旨述べた。

3. 日メコン関係

(1)会談冒頭、麻生総理より、日メコン交流年ピンバッジをアピシット首相に手交し、両首脳とも会談中、同ピンバッジを着用した。

(2)麻生総理より、日本は、ASEAN域内の格差是正実現のため、メコン地域との協力を重視しており、貴国とメコン地域の物流効率化支援等を通じて地域の発展を共に推進していきたい、ITの発達によって物流のスピードアップが図られるようになっており、そうした点でも協力していきたい旨述べた。

(3)アピシット首相より、日本とメコン地域との協力において、タイも役割を果たしていきたい、インフラ整備が重要である、メコン地域開発における日本の役割を評価しており、問題等がある場合には、共に考えて協力していきたい旨述べた。

4. その他

(1)地域・国際における課題として、ミャンマー、国連安保理改革、タイ・カンボジアの国境問題について意見交換が行われた。

(2)麻生総理より、2016年オリンピックの東京招致に対する支持を要請した。

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