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ナルィシュキン・ロシア大統領府長官による鳩山総理表敬及び同長官と平野官房長官の会談について(結果概要)

平成21年11月30日

 11月30日、来日中のナルィシュキン・ロシア大統領府長官が、官邸において、午後5時45分から約30分間鳩山総理を表敬し、また、これに先立ち、午後4時50分から約30分間平野官房長官と会談を行ったところ、その結果概要は以下のとおりです。

1. 鳩山総理大臣への表敬

(1)鳩山総理より、概要以下のとおり述べました。
 メドヴェージェフ大統領が、年次教書演説において、エネルギーの効率性を含め、経済の近代化のための5つの方向性を指摘されたことを印象深く受け止めた。自分も、国会での所信表明演説で、ロシアを「アジア太平洋地域のパートナー」と位置づけ、日露間の経済関係についても「車の両輪」の片輪として発展させたいとの考えを表明した。メドヴェージェフ大統領とは既に2回会談を行っているが、「車の両輪」のもう片輪の領土問題についてもその解決に向けて努力することを誓い合っている。

(2)これに対し、ナルィシュキン長官より、概要以下のとおり述べました。
 メドヴェージェフ大統領から、総理によろしくお伝えするようにとのメッセージを預かっているのでお伝えしたい。メドヴェージェフ大統領は、二度にわたり貴総理と首脳会談を行い、貴総理との間の信頼関係やオープンな対話を高く評価している。ロシア側としては、貴総理との間で行われた二度の首脳会談は、政治・経済・文化を含むすべての分野の発展に向けて良い政治的刺激を与えるものとなった。領土問題については、静かで建設的な雰囲気の中で話を続けていく用意がある。交渉相手に対する過剰な圧力は建設的な話し合いの妨げになる。

(3)これを受けて、総理から、概要以下のとおり発言がありました。
 日本としても、領土問題に関し、建設的に、静かな雰囲気の中で話し合っていきたい。同時に、互いの立場に違いがあることも認めなければならない。この問題は、首脳同士で何度も話し合い、信頼関係を高めていく中で、解決を図っていく必要がある。

(4)その後、総理から、メドヴェージェフ大統領がコペンハーゲンに行かれ、自分も行くこととなる場合には、大統領にお会いしたい旨述べたのに対し、ナルィシュキン長官は、メドヴェージェフ大統領のコペンハーゲン訪問については国内日程次第で未だ確定していないが、メドヴェージェフ大統領は年に何度も貴総理と定期的に会談を行う用意がある旨をお伝えする、旨述べました。

(5)なお、総理から、27日夜、モスクワ発サンクトペテルブルク行きの急行列車が脱線し、死傷者が多数発生したことに、哀悼の意を表する旨述べました。

(6)また、ナルィシュキン長官からは、露連邦保安庁保管の新たな資料として、シベリア抑留者10名分の資料の提供があり、今後とも、更なる情報提供を行っていく用意がある旨述べました。これに対し、総理から、貴重な資料の提供に対し感謝する旨述べました。

2. 平野官房長官との会談

(1)おおむね、ナルィシュキン長官による鳩山総理の表敬と同様の内容のやりとりがありました。

(2)これに加え、ナルィシュキン長官からは、概要以下の発言がありました。

(イ)自分は鳩山総理と何度かお会いしており、鳩山総理との間の高い信頼関係を貴重に思っている。

(ロ)領土問題が日露間の微妙な問題であり、残りのすべての分野における協力拡大にとってどれほど影響を与えているか良く理解している。両首脳間の合意に従い、相互の利益を考慮し、双方が受入可能な解決策を模索するための話合いを続ける用意がある。

(3)官房長官からは、概要以下の発言がありました。

(イ)鳩山政権が新たな日露関係を築いていくために、領土問題は避けて通ることができない問題である。

(ロ)アジア太平洋地域におけるパートナーとして、日露が真の協力関係を築いていくことができるよう、貴長官の御支援を得たい。

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