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日・フィリピン首脳会談(概要)

平成21年6月19日

 6月18日、麻生総理は、実務訪問賓客として訪日中のアロヨ大統領と日比首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおり。

1. 金融・世界経済

(1)総理より、現下の経済・金融危機は、アジアの実体経済にも影響しており、右克服のためのこれまでの二国間協力のほか、円スワップ取極及びサムライ債発行支援について両国間で協議が始まったことを歓迎、また、チェンマイ・イニシアティブのマルチ化(CMIM)の早期開始に向けて引き続き協力したい旨述べた。

(2)大統領より、CMIM、「アジア経済倍増へ向けた成長構想」をはじめとした世界経済回復への日本の貢献に謝意の表明があった。

2. 二国間関係

(1)日比EPA

(イ)総理より、現下の経済危機への対応でも、日比EPAの枠組みの活用は有用であり、本枠組みの適切な運用は、投資環境整備の推進ともあいまって、日本からの投資促進につながり、ひいては、フィリピン国内の雇用創出、地域の需要拡大につながる、また、看護師及び介護福祉士候補者の日本での研修につき、円滑な実施のために連携したい旨述べた。

(ロ)大統領より、本協定の円滑な実施により投資や貿易の拡大を図りたい旨述べた。

(2)新たな法的枠組み

(イ)総理より、日比関係を更に強化するため各種の政策対話を促進したく、具体的には刑事共助条約について第1回非公式協議の早期開催、社会保障協定締結の可能性を検討するための作業部会の早期実施を提案した。

(ロ)大統領より、これら法的枠組みについて取り組んでいきたいと返答した。

(3)経済協力

 大統領より、3月に供与された「第2次開発政策支援計画」や本日交換公文の署名が予定されるODA3案件に言及しつつ、最大のドナーである我が国に対し謝意が表明された。

(4)ミンダナオ和平

(イ)総理より、現在の武力衝突の頻発する状況を憂慮、停戦合意の尊重と一刻も早い和平交渉再開を求め、アロヨ大統領のイニシアティヴに期待する旨述べた。

(ロ)大統領より、和平に対する日本の協力に感謝、和平交渉再開に最大の努力を行いたい、日本が派遣する国際監視団アドバイザー2名の派遣を引き続きお願いしたい旨述べた。

3. 北朝鮮

(1)総理より、国連安保理決議第1874号は北朝鮮に対する明確なメッセージである、北朝鮮は同決議を真剣に受け止め、完全な実施を行う必要がある、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的解決に向けフィリピンとも協力したい旨述べた。

(2)大統領より、国連決議の完全実施に全面的に支持する、また、諸懸案の包括的解決を支持する旨述べた。

4. 国連安保理改革

 大統領より、安保理改革に係る日本の考えを支持、日本は常任理事国となるべき旨発言があった。

5. 気候変動

(1) 総理より、先週、「2005年比15%削減」とする中期目標を発表した、フィリピンに対しても、「クールアース・パートナーシップ」に基づき引き続き協力していきたい旨述べた。

(2) 大統領より、「クールアース・パートナーシップ」に基づく協力に謝意が表された。

6. 海賊問題

(1) 総理より、多くのフィリピン人が船員として活躍しており、海賊問題への取組は両国共通の利益である、ソマリア沖に自衛隊の艦船や哨戒機を派遣し積極的に対応している旨述べた。

(2) 大統領より、本件について完全に同意する旨述べた。

7. BIMP-EAGA

 大統領より、BIMP-EAGAに対する日本の協力、特に、フィリピンに関係するミンダナオの人材育成への協力に感謝する旨述べた。

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