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日本国総理及びペルー共和国大統領による日ペルー首脳会談を踏まえた共同プレス発表

平成24年5月9日
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 日本国政府の招待により,オリャンタ・ウマラ・ペルー共和国大統領閣下及び令夫人は,2012年5月8日から10日にかけて日本を公式訪問した。滞在中,ウマラ大統領及び令夫人は,天皇皇后両陛下との御会見及び午餐に臨んだほか,ウマラ大統領は野田佳彦総理大臣との首脳会談を行い,両国首脳は,二国間関係における主要な関心分野及び両国間のパートナーシップの基礎となる原則や価値について協議した。

 両首脳は,両国政府間の政策対話を強化すること及び相互に利益のある様々な分野における企業活動,投資,協力を促進し,二国間経済関係を改善することへの決意を再確認した。また両首脳は,国際場裡における協調を進めていくことを決定した。

 この点において,

  1. 両首脳は,広範囲かつ長期に及ぶ友好的な二国間関係に満足の意を表明した。ペルーは1899年に南米で最初に組織的な日本人移住者を受け入れた国であり,現在南米で2番目に大きな日系人社会を有している。また,ペルー系人は日本で2番目に大きなラテンアメリカ・コミュニティーである。さらに,両首脳は,双方の国における各々のコミュニティーの積極的な貢献を想起した。
  2. 両首脳は,ペルー・ピスコ大地震(2007年)及び東日本大震災(2011年)における,支援の相互提供をそれぞれ想起した。日本国総理は,極めて効率的な復興を達成する決意を表明し,この点において,日本からの食品輸入に対する全ての規制の解除をペルーが決定したことを評価した。
  3. 両首脳は,最近発効した日本・ペルー経済連携協定(EPA)について,貿易,投資及び新たなビジネス機会を通じて,包括的な成長の達成に貢献することを可能ならしめるものとして,その重要性を強調した。
  4. ペルー大統領は,日本の環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加への関心を歓迎し,日本への支持を表明した。
  5. 両首脳は,本日東京で開催された第10回日・ペルー経済協議会(CEPEJA)の結果に満足の意を表明した。
  6. 両首脳は,政策対話の卓越したレベルに満足の意を表明するとともに,これらの対話を様々なレベルで一層促進させる意図を表明した。
  7. ペルー大統領は,日本政府からのあらゆる形態の政府開発援助による価値ある貢献を賞賛した。日本国総理は,新たな4案件「リマ首都圏北部上下水道整備計画(Ⅱ)」,「固形廃棄物処理計画(Ⅰ)」,「アマソナス州地域開発計画」及び「エネルギー効率化インフラ支援プログラム」に対する円借款の供与に必要な措置をとることを表明した。また,日本国総理は,「広域防災システム整備計画」を実施するとの日本政府の決定についても言及した。ペルー大統領はこれらに対し謝意を表明した。
  8. ペルー大統領は,再生可能エネルギー,エネルギー効率及びクリーン技術の分野において,化石燃料への依存の漸進的な低下を目的とする,日本との二国間協力を強化したいとの希望を表明した。
  9. ペルー大統領は,日本の大学におけるペルー人大学生及び大学院生の増加に向けた取組への意図を表明した。
  10. 両首脳は,両国学者の考古学における半世紀以上に及ぶ継続的な科学的協力は,双方の文化及び国民の二国間理解及び相互尊重にかかる顕著な成果であるとの認識で一致した。
  11. 両首脳は,教育及び学術交流に関するペルー及び日本の大学により達成された着実な進展を強調した。
  12. 両首脳は,日本方式ISDB-Tによる地上デジタル放送分野における継続的な協力への関心を表明した。
  13. 両首脳は,供給国及び消費国双方に裨益しうる天然資源の安定的な供給の重要性を強調した。
  14. 両首脳は,気候変動といった地球環境問題に取り組むことの重要性を再確認し,また,国連持続可能な開発会議において成果を達成する意図を新たにした。
  15. ペルー大統領は,改革された国連安全保障理事会における日本の常任理事国入りへのペルーの支持を再表明した。日本国総理はペルーの一貫した支持に高く感謝した。両首脳は,国連安保理改革の重要性を再確認し,協力を継続していく決意を表明した。
  16. 両首脳は,北朝鮮によるミサイルの発射に重大な懸念を表明した。両首脳は,これは関連する国連安保理決議の深刻な違反であるという見解を共有した。両首脳は,北朝鮮が2005年の六者会合の共同声明において約束した非核化に向けた具体的行動を取らなければならないことを強調した。日本国総理は,拉致問題の解決の重要性を強調した。ペルー大統領は,拉致問題の早期解決のための期待を表明した。
  17. 日本国総理は,2012年下半期にリマで開催予定の第3回南米・アラブ首脳会議の開催に留意した。
  18. 両首脳は,アジア太平洋経済協力(APEC)及びアジア中南米協力フォーラム(FEALAC)において,更に協力していく意図を再確認した。
  19. 両首脳は,世界貿易機関(WTO)の原則及び規範並びにドーハ・ラウンド交渉の成功裏の妥結への支持を表明した。

 ペルー大統領は,日本側の温かいもてなしに謝意を表明し,日本国総理が近い将来にペルーを訪問するよう招待した。


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