中南米

世界地図 アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ

日・ペルー首脳会談
(概要)

平成20年3月17日

 3月17日18時04分より約50分間、総理官邸にて、福田総理大臣と公式実務訪問賓客として来日中のガルシア・ペルー大統領との間で、日・ペルー首脳会談が開催されたところ、右概要以下のとおり。

  1. 福田総理より、今般のガルシア大統領の訪日は、両国の友好協力関係の新たな時代を構築する上で大きな意義のあるものであると述べたのに対し、ガルシア大統領は、政治面、経済面、文化面で両国関係を一層強化し、新たな道を切り開いていく大きな責任を有していると考えていると述べた。
  2. 福田総理より、環太平洋地域の発展と繁栄のため、ペルーがAPEC議長国として、本年のAPECを見事に成功させることを期待すると述べた。これに対し、ガルシア大統領より、総理がAPEC首脳会議出席のためにペルーを訪問されることを期待していると述べ、APEC首脳会議への招待状が手交された。また、可能であればその機会にペルーを公式訪問していただきたいとの要請があった。また、大統領より、皇太子殿下のペルー御訪問につき招請がなされた。
  3. 福田総理より、わが国としてペルーの経済発展のためにできるだけの協力をしていきたく、本日(17日)、日本ペルー経済協議会が9年ぶりに開催されたこと、我が国企業が資源分野をはじめとして投資先としてのペルーに高い関心を有しているなど、経済関係の再活性化の動きがあることを踏まえ、ペルー側より提案のあった投資協定の交渉を開始したいと述べた。
  4. また、福田総理より、ガルシア大統領が経済の安定的成長を重視しつつ、貧困対策や格差是正を進めておられることを評価し、我が国政府としてその取組を支援していく意向を表明した。その観点から、ペルーの上下水道整備関連案件3件、地方電力網整備関連案件1件の計4件約221億円の円借款を供与する意図表明を行った。さらに、総理より、本日午前、両国外相間で「イカ州地震被災地復興計画」に対する無償資金協力の交換公文に署名したことに言及した。
     ガルシア大統領より、これらの協力に対する深い謝意が表明されるとともに、ペルー北部の漁港整備及び山岳地域の灌漑に関する円借款の供与につき要請がなされた。
  5. ガルシア大統領より、ペルー北部の遺跡をめぐる観光ルートとして、ペルーでプレ・インカ文明の研究に多大な貢献のあった天野芳太郎氏の名を冠した観光ルートを打ち出したいと考えている、また、JETROとの協力により、明年、日本においてペルーに関する見本市を開催したいと考えているとの紹介があった。
  6. ペルーでは、3月中にも地上デジタルテレビ放送方式が決定されることを踏まえ、総理より同大統領に対し、日本方式の採用の検討を働きかけた。同大統領は、技術的には日本方式が最も優れていると聞いているとして、日本方式の利点に強い関心を示した。
  7. 福田総理より、環境・気候変動問題に関し、2013年以降の実効性のある枠組み構築に向け、ペルーと協力していきたいとして、わが国とともに気候変動問題への対処に貢献しようとするペルーの気候変動対策を支援する意図を表明した。(注:会談直後、これを踏まえ、同分野で両国が協力を強化することを謳った共同声明に署名した。これは、クールアース推進構想の提唱後、わが国が発出する最初の共同声明である。)また、ペルーがわが国の常任理事国入りを公に支持していることに対し、福田総理より謝意を表明した。
     これに対し、ガルシア大統領より、日本は国際の平和と安全や環境等の分野で重要な役割を果たしており、国連安保理に日本のプレゼンスは必要である、また、国連のみならず環境や知的所有権といった分野でも日本を支持している旨述べた。
  8. 総理より、北朝鮮の非核化と拉致問題を含む日朝関係の双方を進展させるべく、今後ともペルーと協力していきたい旨述べた。これに対し、同大統領より、同席のガルシア・ベラウンデ外相は北朝鮮の専門家であり、また、自分(ガルシア大統領)も北朝鮮に滞在していたことがあるとして、北朝鮮の核開発を阻止するため、今後とも我が国と緊密に連携していきたい旨述べた。
  9. ガルシア大統領より、多くの在日ペルー人が日本に受け入れられていることに関し、日本に対する謝意が表明されるとともに、教育について問題を抱えているがペルー政府としてもその解決に努力している、また、日本で犯罪を犯したペルー人についてはそのような悪しき例が繰り返されることのないようしっかりと処罰されるべきであると述べた。
  10. 福田総理より、フジモリ元大統領の問題については、同氏が日本国籍を有していることから、公正な待遇を受け、適正な手続きを経て司法判断を受けることに関心を有していると述べた。これに対し、ガルシア大統領より、同氏は適切な待遇を受けており、客観的で公正な裁判が行われていることを保証すると述べた。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る