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平成20年9月26日
26日午後14時00分頃から約30分間、中曽根外務大臣は訪問先のニューヨークにおいてクレシ・パキスタン外務大臣と会談したところ、概要以下のとおり。
(1)9月20日にイスラマバードで発生したテロ事件について、深い哀悼の意を表するとともに、非道なテロ行為を断固として非難する。
(2)ザルダリ大統領の就任をお祝いするとともに、両国の友好関係を一層発展させていきたい。
(3)ザルダリ大統領の強いリーダーシップの下、テロ対策、経済の安定化など喫緊の課題に全力で取り組むことを期待する。「パキスタンに関するフレンズグループ会合」開催は国際社会のパキスタン支援の意思の現れである。
(4)我が国は、洪水被害及び対テロ掃討作戦により発生した国内避難民への支援のため、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じ総額約400万ドルの緊急無償資金協力を実施することを決定した。
(5)テロとの闘いにおけるパキスタンの役割は益々重要となっている。我が国は、教育や医療等社会インフラへの支援を通じて部族地域の安定化に取り組んでいる。また、我が国とパキスタンは、インド洋における我が国補給艦からの燃料補給など協力関係を築いてきている。引き続き貴国と協力していきたい。
(1)中曽根大臣の就任と日本の新政権成立に祝意を表する。日本はパキスタンにとって重要な国で、本年のG8議長国として、また南アジア地域協力連合(SAARC)のオブザーバーとしての日本の貢献を高く評価している。
(2)本年度の円借款供与の倍増、洪水被害と国内避難民に対する約400万ドルの緊急支援に感謝する。
(3)インド洋における給油・給水支援はパキスタンにとって価値のあることであり、両国の協力の証でもあるので感謝している。
(4)「フレンズグループ会合」への参加と日本の力強いコミットメントに感謝する。テロとの闘いは、単独では遂行することができず、国際社会に期待している。
(5)パキスタンは観光資源を含む様々な潜在性をもっている。中曽根大臣もパキスタンを訪問され、自身の目で直接ご覧いただきたい。日本の民間投資の拡大に期待している。