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高村総理特使のイラン、サウジアラビア訪問
(5月9日~14日)
(概要)


平成16年5月14日


1.総論

(1) イランでは、ハタミ大統領、ローハニ国家安全保障最高評議会書記、アミンザーデ外務次官と会談を行った。高村議員の総理特使としてのイランへの派遣は2001年10月に続いて今回で2回目である。
(2) サウジアラビアではアブドッラー皇太子及びサウード外相との会談を行った。高村特使のサウジアラビアへの派遣は、昨年12月に続き今回で5回目である。
(3) 今回の訪問では、高村総理特使より、両国に対し、イラクの政治プロセスにおいて、イラク人自身の自助努力や団結が重要であり、国際社会が全体としてこの努力を支援しなければならない、そのためには国連の中心的関与や新たな安保理決議採択が必要である、またブラヒミ国連事務総長特別顧問の努力を国際社会全体が支援することの重要であるとして、両国の理解と協力を求めた。
(4) これに対し、今回の高村総理特使派遣につき、イランは「イラク復興、安定に努力したいとする日本の善意の表れ」として、サウジアラビアは「イラクを始めとする中東地域の諸問題に対する日本の関心の高さを示すもの」として評価した。

2.各論

(1) イラン
(イ) イラク情勢
 高村総理特使より、上記1.(3)のメッセージに加え、イラク南部の治安回復のために、イランがシーア派の大国としてイラク国内のシーア派に働きかけを行って欲しい等と述べた。
 これに対し、イランはイラク国民への統治権限移譲、イラクの安定化と領土保全、復興プロセスの促進等の必要性を強調すると共に、国際社会の努力に全面的に協力する、ブラヒミ国連事務総長特別顧問やイラク統治評議会と協力すると述べた。
(ロ) イランの核問題
 イランは、イランとエルバラダイIAEA事務局長が合意した行動計画に基づき、IAEAに申告を行う方向で作業していると述べ、6月のIAEA理事会での本件決着を強く主張した。
 これに対し、高村総理特使より、今月のIAEA事務局長報告を見た上で具体的対応は決めたい、最終的にイランが国際社会の信頼を得ることを期待していると述べた。

(2) サウジアラビア
(イ) イラク情勢
 サウジ側より、日本とサウジとは多くの点で立場が共通している、国連に十分な権限が付与される必要があり、新たな国連決議が安定したイラクを作るものとなければならない、イラクの安定に向けて今後とも日本と協力していきたいとの意向が示された。
(ロ) 中東和平
 サウード外相との会談では、5月8~10日にカイロで行われたアラブ連盟外相会合の協議内容についての説明があり、中東和平問題等について意見交換が行われた。


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