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鳩山総理大臣とナジブ・マレーシア首相との会談

平成22年4月19日

 本19日(月曜日)18時過ぎより約1時間、鳩山総理大臣は、訪日中のナジブ・マレーシア首相と会談を行ったところ、やりとりの概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、鳩山総理より、来日を歓迎する、東方政策による人的交流の新たな発展、日・マレーシア両国新政権による改革の進展を期待、日・マレーシア両国は二国間関係のみならず地域や地球規模の課題に取り組む関係に強化すべく、首脳会談後に共同首脳声明を発表したい旨述べました。
  2. ナジブ首相より、公賓招待及び温かい接遇に感謝、日・マレーシア経済連携協定による貿易、投資増加を踏まえ、最大の源となっている日本からの更なる投資増加を期待、マレーシアは「新経済モデル」導入により重点分野を具体化しつつ2020年迄の中進国から脱却を目指す、ASEAN統合、東アジアの統合の観点から長期的目標として総理の東アジア共同体構想に期待、マレーシアと日本が協力してASEANからの学生が学ぶ工科大学を設立する構想への関心、日本によるODA供与への謝意が述べられ、マラッカ海峡の海賊対策における協力を表明しました。
  3. 鳩山総理より、ナジブ首相の下でのマレーシアの経済発展に祝意、日系企業のマレーシアへの進出支援及び投資環境の改善を期待、将来の成長分野として環境、情報技術等の分野における協力も推進したい、東アジア共同体構想はASEANを核に金融・貿易・人的往来・教育・防災・環境・文化等の交流を深化させたい、工科大学を設立する構想については実現可能な形での更なる検討が必要である、ミンダナオ和平や中東和平でも協力したい、ミャンマーの総選挙が開かれ公正なものとなりスー・チー女史を含む政治犯の早期釈放を期待する、マラッカ海峡の海賊対策のマレーシアの努力を評価する、我が国の常任理事国入りへの支持に謝する旨表明しました。
  4. これを受けナジブ首相より、日系企業のマレーシアへの進出支援については検討中である、ミャンマーについては鳩山総理に同意するとともにマレーシアも協力したい、マラッカ海峡の海賊対策の多国間協力の重要性、中東和平の重要性を認識している、日本の安保理常任理事国入りを支持する旨述べました。最後に、鳩山総理より、日・マレーシアの更なる信頼関係強化を図りたく、引き続き協力していきたい旨述べました。
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ナジブ・ラザク・マレーシア首相の来日 |  目次へ戻る