アジア

世界地図 アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ

日マレーシア首脳会談
(概要)

平成21年10月25日

 10月24日(土曜日)、ASEAN関連首脳会議等出席のためタイのチャアム・ホアヒンを訪問中の鳩山総理は、17時20分頃から17時50分頃までの約30分間、ドゥシタニ・ホテルにおいて、ナジブ・マレーシア首相と首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり。

1.日マレーシア関係一般

(1) 鳩山総理より、アジアを重視する新政権として、多民族国家でありながら政治的安定を維持しつつ、経済開発に成功しているマレーシアとの関係を幅広い分野で更に強化したい、マレーシアが実施している「東方政策」を支持しており、協力したい旨発言した。また、以前に自分もマレーシアにある日系企業を訪問したことがあり、そこでマレーシア人が勤勉に働いている姿に感銘を受けた、お互い協力して経済面のみならず文化面でも交流を深めていきたいと述べた。

(2) これに対しナジブ首相より、自分は日本の選挙を観察しており、総理の素晴らしいパフォーマンスを拝見した、その秘訣を教えて欲しい旨述べた。鳩山総理より、大切なことは国民の声を聞くことであり、国民の信頼を得ている限り安心いただいてよい旨述べた。

2.日マレーシア経済関係

(1) ナジブ首相より、日マレーシア関係は順調に発展してきており、2005年に署名されたEPAは重要な役割を果たしている、二国間の貿易・投資関係が更に発展・強化されることを期待する旨述べた。また、最近のマレーシア経済状況につき説明するとともに、今後はGDPの成長のみならず、高所得国となるべく日本の再生可能エネルギーやバイオなどの技術での協力を頂きたい、両国の経済関係強化に努めたいと述べた。

(2) これに対し鳩山総理より、順調な二国間関係を更に発展させていきたい旨述べるとともに、現在の日本の経済状況に言及し、ナジブ首相より指摘のあった我が国の高い技術を活用しつつ、内需主導の経済に変えていくことが重要である、今、日本の最も厳しい問題は少子化であり、子ども手当を来年から支給することにより内需の刺激を図る、そして少子化に歯止めをかけ日本の経済を上昇に導いていきたい、また、この問題の解決がアジアにおける活力に繋がり、ナジブ首相の掲げる高所得化にも繋がるという話もした。

3.マレーシア日本国際工科大学

(1) ナジブ首相より、マハティール首相(当時)と小泉総理(当時)との間で合意したマレーシア日本国際工科大学について、順調に進んでいない、もう一度見直しをして日マレーシア関係にふさわしいパートナーシップとなることを期待する、これはこの地域における日本の目立った協力となり、地域の人材開発にも貢献するものとなると思うとの発言があった。

(2) これに対し鳩山総理より、本件については改めて検討したい、実現すれば御指摘のように日本にとってもASEANにとっても良い影響があると思う旨応答した。

4.鳩山総理へのマレーシア訪問招請

 ナジブ首相より、一段落されたらマレーシアを御訪問いただきたい旨招待があったのに対し、鳩山総理より、御招待に感謝する旨応答した。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る