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日・マレーシア共同首脳声明
「新たなフロンティアへ向けて強化されたパートナーシップ」
(骨子)

平成22年4月19日
仮訳英語版

1.総論

 東方政策によって強められてきた二国間関係が強化されたパートナーシップの段階に入ったことを確認。ナジブ首相は鳩山総理をマレーシアに招請。東アジア共同体構想の実現に向けた実務的な協力を含む新たなフロンティアへ向けた二国間協力の強化を表明。

2.平和と安全のための協力

(1)ミンダナオ和平、中東和平における協力を含め、平和構築分野での協力の促進を確認。
(2)海上安全の確保に向けた協力で一致。
(3)NPT運用検討会議、原子力の平和利用、輸出管理等、軍縮・不拡散分野における協力の強化で一致。
(4)国連改革、特に安保理拡大の必要性で一致。ナジブ首相は日本の安保理常任理事国入りへの支持を表明。
(5)テロとの闘いへのコミットメント。ナジブ首相はマレーシアに対する日本のテロ対策能力強化支援を歓迎。
(6)北朝鮮の核・ミサイル問題への懸念を表明。北朝鮮に対し、拉致問題を始め、国際社会が有する懸念に積極的に取り組むよう強く要請
(7)ミャンマー総選挙が自由、公正かつ包含的なものとなり、ミャンマーの安定と発展に寄与することを期待。

3.競争力強化と持続的成長のための協力

(1)ナジブ首相は、マレーシアの経済発展における日本の貢献を評価。また、日本企業のイスラム金融・ハラル産業への投資を評価。サービス・金融セクターやグリーン技術等におけるジョイント・ベンチャーの促進について認識を共有。日・マレーシアEPAの重要性を確認。
(2)ナジブ首相は、本年APECの議長を務める日本に対する期待と支持を表明。鳩山総理は、ASEANの統合努力を引き続き支援する旨表明。ナジブ首相は、東アジア共同体構築に向けた鳩山総理のイニシアティブを評価。
(3)これまでの対第三国支援を踏まえ、両国が重視する地域や分野を特定して協力を検討することで一致。

4.環境・エネルギー分野での貢献のための協力

 COP16の成功に向けた協力で一致。「日・マレーシア環境・エネルギー協力イニシアティブ」を発表。ナジブ首相は、日本が主催する生物多様性条約COP10の成功へ向けた協力を表明。

5.人材育成及び交流促進のための協力

 東方政策が果たしてきた役割を評価し、新しい協力分野を模索する努力を歓迎。JENESYSプログラムの実績を評価し、あらゆるレベルでの人的交流の促進で一致。観光交流の促進でも一致。

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