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第3回リビア・コンタクト・グループ会合
(概要と評価)

平成23年6月9日

 6月9日(木曜日),アブダビ(アラブ首長国連邦)において,アラブ首長国連邦政府及びイタリア政府主催の下,第3回リビア・コンタクト・グループ会合が開催されたところ,概要と評価は以下の通りです。なお,次回会合はトルコで開催される予定(時期等未定)です。

1.参加者

【共同議長】
アブダッラーUAE外相及びフラッティーニ・イタリア外相
【国際機関】
アラブ連盟,EU,GCC,NATO,国連,OIC(イスラム諸国会議機構),AU
【国】
オーストラリア,バーレーン,カナダ,デンマーク,フランス,ドイツ,ギリシャ,日本,ヨルダン,クウェート,レバノン,マルタ,モロッコ,ポーランド,カタール,スペイン,トルコ,英国,米国,ブルガリア,ベルギー,カタール,キプロス,エジプト,南アフリカ

※我が国からは西ヶ廣在リビア大使が代表団長として出席。米国からはクリントン国務長官が出席。リビア暫定国民評議会のジブリール危機管理委員会委員長も参加。

2.概要

(1)会合の流れ

 アブダッラーUAE外相及びフラッティーニ・イタリア外相が開会スピーチを行い,その後,リビア暫定国民評議会のジブリール危機管理委員会委員長,各国際機関及び各国参加者が発言。最後に,本会合の共同議長の責任で議長声明がとりまとめられた。

(2)議論の概要

  1. 1)これまでの会合同様に,各国からは,ハティーブ国連特使の取組を支持するとともに,国際社会による停戦・調停に向けた取組は相互に調整し,統一されるべきとの指摘が相次いだ。また,AUが効果的な役割を果たすことを希望する声もあった。
  2. 2)リビア暫定国民評議会に対する資金面での支援の重要性が指摘されるとともに,各国からは,第2回会合で設立された「暫定資金メカニズム」に対する湾岸諸国を中心とした有志国による拠出が歓迎された。
  3. 3)リビア暫定国民評議会のジブリール危機管理委員会委員長は,リビアの民主化に向けた「ロードマップ」に基づいた国家再建の決意を述べるとともに,リビア安定後の国造りに向けて,市民社会の形成や部族和解や教育に注力している等の取組を紹介した。
  4. 4)各国が活動を開始する等,情勢が安定しているベンガジと比較し,戦闘が長期化しているミスラタの他,西部山岳地帯における人道問題の深刻化と国際社会の対応の必要性を指摘する声が相次いだ。
  5. 5)我が国代表団長の西ヶ廣在リビア大使は,現下のリビア情勢を踏まえれば,カダフィ体制の下でリビアの将来はないと指摘するとともに,我が国としても,リビア暫定国民評議会との接触を継続化させる旨を表明した。
  6. 6)各国からは,トルコで開催される次回会合においては,今後の政治的プロセスの進め方等,ポスト・カダフィを意識した議論を行うことについて期待が示された。また,多くの国が,ベンガジへのミッション派遣や活動拠点の開設もしくはその検討を行う意向を示した。
  7. 7)本会合前に,西ヶ廣大使はリビア暫定国民評議会のシャルガム前リビア国連常駐代表(カダフィ政権から離反)と会談。シャルガム氏からは,我が国によるベンガジ訪問について期待が示された。

3.評価

  1. (1)国際社会による「リビア暫定国民評議会支持」の動きがより明確化している中,我が国としては,リビアの新しい政治プロセスにおいては,リビア国民の幅広い参加が重要であり,暫定国民評議会がその重要な参加者の一部になると考える。
  2. (2)有志国が紛争終結後の国造りにおいて貢献すべく,支援の実施を表明している中,我が国としても、リビア暫定国民評議会との接触を継続する中で,具体的な関与の方策を検討していく。
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