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第1回リビア・コンタクト・グループ
(概要と評価)

平成23年4月13日

 4月13日(水曜日),カタールのドーハにおいて,カタール政府及び英国政府主催の下,第1回リビア・コンタクト・グループが開催されたところ,概要と評価以下の通りです。

 なお,リビア・コンタクト・グループは,本年2月よりカダフィ政権と反体制派の間で武力衝突が続くリビアの情勢を受けて,3月29日に行われたリビアに関するロンドン国際会議にて,以下を目的に設置したものです。

 第1回にあたる今次会合は,1)国連安保理決議第1970号及び同第1973号の実施,人道支援,リビア国民への将来的支援,2)政治的状況及び過程について議論しました。なお,第2回会合はローマで開催される予定です(時期未定)。

1.日程

4月13日(水曜日)
午前 高級事務レベル会合
午後 本会合(ジブリール暫定国民評議会危機管理委員会委員長のプレゼンを挟む。)
    共同議長による記者会見

2.参加者

【共同議長】
ヘーグ英国外相及びハマド・ビン・ジャーシム・カタール首相兼外相
【国際機関】
バンキムン国連事務総長,ラスムセンNATO事務総長,ピンAU事務局長,EU,アラブ連盟,OIC(イスラム諸国会議機構)
【国】
フランス,ギリシャ,ドイツ,イタリア,スペイン,ポーランド,ベルギー,デンマーク,イラク,ヨルダン,クウェート,レバノン,モロッコ,サウジアラビア,トルコ,カナダ,日本,米国,UAEの各国より,概ね外相が出席。我が方より,別所浩郎外務審議官が出席。米国は,バーンズ国務次官。

3.概要

(1)会合の流れ

 タミーム・カタール皇太子,ヘーグ英国外相及びバンキムン国連事務総長が,開会の発言を行い,その後,ジブリール暫定国民評議会危機管理委員長が会場に呼び込まれてプレゼンを行い,同委員長退出後に,各国際機関及び国の代表が順次発言を行った。その後に,議長より,議長の責任でとりまとめた議長声明(骨子別添)について説明がなされた。

(2)議論の概要

  1. (ア)リビアにおいて,カダフィ政権による自国民への暴力が続いており,カダフィ軍と反体制派の間で戦闘が続いていることを踏まえ,一般民間人の保護と停戦の実現という共通の目標が確認された。そして,この目標の実現のためには,NATO及び有志国による軍事行動だけでなく,リビア国民の期待に応えるような解決を見いだすための政治的プロセスが必要であることが広く認識された。
  2. (イ)カダフィ後の政権は,国内諸勢力が幅広く参加する政治的プロセスが実施される必要があり,暫定国民評議会は同プロセスへの重要な参加者であり,国際社会にとって一つの正当な対話の相手であるとの認識が,広く共有された。
  3. (ウ)政治的プロセスを促進するため,ハティーブ国連事務総長特使,アフリカ連合等の役割への期待が表明されるとともに,このような国際的努力が相互に調整されながら行われるべきとの認識が共有された。
  4. (エ)参加者は一様に,人道問題の深刻さと,人道支援の重要性を改めて強調した。特に,ミスラタにおける人道問題の深刻さが指摘され,ベンガジのみならず,リビア国内で戦闘が行われている諸都市における人道問題に対応すること,また,人道支援の安全な実施を確保することの必要性が指摘された。また,人道支援の資金を手当てするため,暫定資金協力メカニズムの設立を検討することとなった。
  5. (オ)我が方代表団長の別所外審より,1)東日本大震災の難局を乗り越えるため全力を尽くしつつ,国際的諸課題にもしっかり取り組んでいく,2)リビア当局による国民への暴力の即時停止と停戦の実現が必要である,3)我が国は,人道支援への貢献を行っている,人道支援のための安全なアクセスを確保することが重要,4)ハティーブ国連事務総長特使を始めとする様々な外交努力を支持する等発言した(発言文別添)。

4.評価

  1. (1)リビアにおけるカダフィ政権と反体制派の間の戦闘が継続する中,欧米諸国のみならず,広くアラブ,アフリカ諸国,国連も含む形で,カダフィ政権に対峙するための国際的調整がなされた意義は大きい。
  2. (2)我が国としては,国連安保理決議に基づく資産凍結や,資金的な人道支援を実施しており,今後とも,暴力の停止,停戦の実現に向け,国際社会と連携していく。
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