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日韓首脳会談(概要)

平成23年12月18日

  • (写真)日韓首脳会談-1(写真提供:内閣広報室)
    (写真提供:内閣広報室)
  • (写真)日韓首脳会談-2(写真提供:内閣広報室)
    (写真提供:内閣広報室)

 12月18日(日曜日)午前9時10分から約一時間,野田総理大臣は,京都において,訪日中の李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領と日韓首脳会談を行った ところ,概要以下のとおり(同席者:日本側から,齋藤官房副長官ほか,韓国側から,申珏秀(シン・ガクス)駐日大使,千英宇(チョン・ヨンウ)外交安保首 席秘書官ほか)。  本会談は,10月の日韓首脳会談で合意された「シャトル外交」の活性化の実現であり,両首脳は,17日の野田総理主催の夕食会で大統領の71歳の誕生日及び41回目の結婚記念日(いずれも12月19日)を祝うなどといったやりとりを通じ,個人的信頼関係を更に深めた。

1.日韓関係

  1. (1)野田総理より,(1)日韓両国は,共に米国の同盟国であり,基本的価値,東アジア地域の平和と繁栄の確保等の利益を共有している,(2)大統領との 個人的信頼関係,活発な国民レベルでの交流も基礎として,重層的で未来志向の日韓関係を構築していく,(3)日本は,東日本大震災を受け,被災地との青少 年交流を通じて日本再生に関する理解を増進する「キズナ強化プロジェクト」を立ち上げ,2013年3月末までに,韓国との間で約1300人規模の青少年交 流を実施する旨述べた。李大統領は,グローバルな経済が暗く,不確実であり,北朝鮮等の問題がある時だからこそ,双方の意思疎通を強化し,地域・世界の関 心事を手当てすることがいつにも増して重要である旨述べた。
  2. (2)図書の引渡しについて,野田総理は,引き渡しが完了した図書を日韓友好の証として保存いただきたい,韓国における日本由来の文書へのアクセスが改善 されることにより,日韓の文化交流が更に活発なものとなることを望む旨述べた。李大統領は,図書の引き渡しについての野田総理の努力に感謝している旨述 べ,韓国における日本由来の文書へのアクセスは改善できるとみている旨述べた。
  3. (3)両首脳は,10月の会談で合意した「第2期日韓新時代共同研究プロジェクト」が順調に開始したことを歓迎し,また,両首脳は「第3期歴史共同研究プロジェクト」の開始に合意した。
    【参考】日韓歴史共同研究:第1期共同研究は01年に発足し,05年に報告書を公表。第2期共同研究は,05年に発足し,10年3月に報告書を公表。第3期の具体的開始時期・メンバー等については今後調整する。
  4. (4)慰安婦問題に関し,李大統領からは,この問題が解決されれば様々な問題の解決に資する,この問題解決のために真の勇気が必要である等,慰安婦問題の 重要性,対処を求める話があった。野田総理からは,本件について我が国が一貫して明らかにしている法的立場に基づき,我が国の立場はご承知のとおりである 旨述べた上,これまで我が国は人道面での努力を行ってきたし,これからも人道的見地から知恵を絞っていくことを伝えた。在韓国大使館の前に建設された碑に 関して,野田総理から李大統領に碑の建設は残念なことである旨伝え,早期に撤去するよう求めた。
  5. (5)野田総理は,日韓関係には日本側が提起している問題も含めて困難な問題があるが,日韓関係全体に悪影響を及ぼすことがないよう,大局的な見地から協 力していきたい,シャトル外交を頻繁に行っていきたい旨述べ,李大統領から日韓間には様々な懸案があるが,個人的関係に基づき対話を行いたい,シャトル外 交についても頻繁に行っていくことに同意する,今回のお招きに感謝し,京都の迎賓館には感銘を受けた旨述べた。
    【参考】17日に玄葉外務大臣から大統領府(青瓦台)の千英宇(チョン・ヨンウ)外交安保首席秘書官に対し,韓国国会議員の竹島訪問や韓国による施設の構築の中止を申し入れた。
  6. (6)両首脳は軍事情報の交換の重要性について意見交換を行った。

2.日韓EPA含む日韓経済関係等

 野田総理から,日中韓FTA産官学共同研究の成功裏の終了,日中韓投資協定交渉における日韓の協力,日韓EPA交渉の再開,東北地方の復興,原子力安全等について述べ,李大統領から日韓間の民間レベルでの交流は多くなってきており,活発な交流を行っていきたい旨述べた。

3.北朝鮮問題

 北朝鮮問題について,両首脳は,北朝鮮によるウラン濃縮活動を含む核開発やミサイル問題への対処において日韓及び日韓米が緊密に連携すること,南北対話・ 米朝対話を引き続き実施し,北朝鮮の具体的行動に繋げていくことが重要であること,最近の動きは日韓米三カ国の緊密な協力の成果であることで一致した。ま た,野田総理から,拉致問題に係る韓国側の理解と協力に感謝し,李大統領から拉致問題への韓国の立場は変わらない旨の表明があった。


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