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金星煥(キム・ソンファン)韓国外交通商部長官の訪日(概要)

平成23年2月17日

  • (写真1)日韓外相会談
    日韓外相会談
  • (写真2)共同記者会見
    共同記者会見
  • (写真2)日韓外相会談
    日韓外相会談

 2月16日,金星煥長官は,外務省賓客として日本を訪問したところ,日韓外相会談及び菅総理への表敬の概要以下のとおり。

1.日韓外相会談

(1)少人数会合(約30分間)

少人数会合では,北朝鮮問題について意見交換を行った。

  1. (イ)前原大臣から,核問題について,日本としては日韓,日韓米の連携を重視している,北朝鮮との対話のためには,北朝鮮が非核化を始めとする自らの約束を真剣に履行するとの意思を具体的行動で示す必要がある,こうした点については従来から日韓米で一致しており,日本政府の立場に変わりはない旨述べ,これに対して金星煥長官から韓国政府としても認識を共有する立場が示された。
  2. (ロ)金星煥長官からは,最近の南北軍事実務会談を含めた南北関係に関する動向について説明があった。
  3. (ハ)北朝鮮との対話については,前原大臣から,延坪島砲撃事件等を踏まえ,まずは南北間で対話が行われるべきであり,日韓米で緊密に連携しつつ,北朝鮮との対話が連携しつつ進められていくことが望ましい旨述べ,金星煥長官からは,南北対話が成果を生めば,米朝,日朝といった対話を経て六者会合の再開が可能である旨述べた。
  4. (ニ)その上で,両外相は,北朝鮮のウラン濃縮活動は関連安保理決議及び六者会合共同声明違反であり,国連安保理を含む国際社会がこれに断固として対処していく必要があるとの認識で一致した。また,この関連でも日韓米で認識を共有していることを確認した。
  5. (ホ)両外相は,中国及びロシアとの意思疎通をとっていくことの重要性を確認した。
  6. (ヘ)前原大臣から,拉致問題の重要性を改めて指摘し,金星煥長官からは,理解と協力が示された。

(2)全体会合(約35分間)

 全体会合では,主に日韓関係について意見交換を行った。

  1. (イ)総論
    • 前原大臣から,金星煥長官の長官として初の訪日を歓迎する,1月の訪韓の際には急な日程変更にもかかわらずあたたかいおもてなしをしていただき改めて感謝する,金星煥長官の訪日を心から歓迎する,金星煥長官とは毎月会談を行っており,今後とも協力して戦略的な日韓関係の構築に努めたい旨述べた。
    • 金星煥長官から,御招待及び歓待に感謝する,自分が外交通商部長官に就任してから毎月会談しており,既に4回目の会談である,日韓関係はいつにも増して良い状態にあり,今後も未来志向の関係を強化する方法について深く議論していきたい旨述べた。
  2. (ロ)首脳往来等
    • 前原大臣から改めて李明博大統領の訪日を招請した。その上で,両国間で引き続き調整していくことで一致した。
    • 両外相は,本年日本が議長国を務める日韓中首脳・外相会議に向けた協力を確認した。
  3. (ハ)経済分野
    • 日韓EPAについては,前原大臣から,交渉再開と締結が双方にとって利益になる旨述べ,早期に交渉再開し締結したい旨述べた。金星煥長官からは,日韓EPA締結の必要性については日韓間で共通認識を有している,4月に開催予定の局長級協議等の場を通じて議論していきたい旨述べ,引き続き両国間で努力していくこととなった。
    • 企業間協力について,第3国における協力を含め現在進展してきており,一層の進展のため政府として両国の企業の取組を支援していくことを確認した。
  4. (ニ)安保分野
    • 安保分野の対話と協力について,前原大臣から,韓国側の意向を十分尊重しつつ対応したい旨説明し,具体的事項については引き続き相談していくこととなった。
  5. (ホ)総理談話のフォローアップ
    • 金星煥長官から,昨年8月に発表された総理談話のフォローアップについて期待が表明され,前原大臣から,日韓図書協定の成立に向けて努力していきたい旨述べ,金星煥長官からは謝意の表明があった。
  6. (ヘ)竹島問題
    • 前原大臣から,竹島問題に関する我が国政府の立場を述べた。
  7. (ト)気候変動問題
    • 気候変動問題について,日韓間の協力を今後一層進めていくことを確認した。前原大臣から,韓国政府が主導するグローバル・グリーン成長研究所(3GI)について,日本政府としても資金提供等の面で協力していく旨述べた。
  8. (チ)その他
    • この他,北方領土,外国人地方参政権,中学校教科書検定等についてもやり取りがあった。

2.金星煥長官による菅総理表敬(午後6時頃から約20分間)

  1. (1)菅総理から,金星煥外交通商部長官の長官としての初の来日を歓迎し,昨年は,日韓関係にとって大きな節目の年であったが,本年は,多岐にわたる分野で日韓関係を更に飛躍させるため共に努力していきたい旨述べた。
  2. (2)これに対し,金長官からは,多忙な中での表敬アレンジに対する謝意とともに,総理談話に対する評価が述べられた。また,日韓EPAの締結の重要性について一致した。
  3. (3)また,北朝鮮問題に関して,最近の南北関係の動きを含めた北朝鮮を巡る様々な情勢について意見交換を行いつつ,非核化等を含めた諸問題の解決に向けた日韓,日韓米の連携を維持・強化していくことで一致した。
  4. (4)更に,菅総理から,本年日本で開催が予定されている日中韓サミットの機会にも李明博(イ・ミョンバク)大統領をお招きできることを楽しみにしている,李明博大統領によろしくお伝え願いたい旨述べた。

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