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柳明桓(ユ・ミョンファン)韓国外交通商部長官の訪日(概要)

平成21年9月30日

(写真) (写真)

1. ポイント

2. 日程

 9月29日(火曜日)日韓外相会談・夕食会、共同記者会見
 9月30日(水曜日)平野官房長官表敬、鳩山総理表敬
 (この他、森日韓友好議連会長(元総理)との懇談が行われた。)

3. 概要

(1)日韓外相会談・夕食会

(イ)23日のニューヨークにおける日韓首脳会談の結果を受け、日韓関係の更なる強化のためにお互いに努力していくことで一致した。

(ロ)日韓関係総論として、岡田外相から、日韓関係は、日本にとって最も重要な隣国関係であり、首脳間、外相間の関係をしっかりと構築し、両国関係をより良い方向にリードしていきたい旨発言したのに対して、柳明桓長官から、岡田外相の就任は韓国にとって非常に心強く、韓日関係が更に発展していくことを信じている、これから韓日関係をより一層発展させるべく、岡田外相との間で個人的な信頼関係を築き、緊密に協力していきたい旨の発言があった。

(ハ)外相会談及び夕食会のいずれにおいても、北朝鮮問題について集中的に議論を行った。

(i)北朝鮮による核開発及び弾道ミサイル開発は、北東アジアのみならず国際社会の平和と安定への重大な脅威であり、容認できるものではないこと、当面は安保理決議に基づく制裁措置を着実に実施しつつ、北朝鮮側による六者会合への速やかな復帰と共同声明の完全実施へのコミットメント、及び拉致問題等の人権状況への対応を含めて、前向きかつ具体的な対応を促していくことが重要であることを改めて確認した。

(ii)日韓、日韓米が緊密に連携して対処していくことが重要であることで一致した。

(iii)北朝鮮の核問題の背景、今後の北朝鮮情勢の見通しについて意見交換を行った上で、北朝鮮問題については今後とも日韓間のあらゆるレベルで緊密に相談していくことで一致した。

 【:外相会談及び夕食会のいずれにおいても、日韓関係の個別事項について議論はなされなかった。】

(2)平野官房長官表敬

(イ) 柳明桓長官から、平野官房長官に対し、新政権発足及び官房長官就任への心からの祝意を表明した。これに対して、平野官房長官から、柳明桓長官の来日を歓迎し、両者間で、ニューヨークでの日韓首脳会談は、日韓関係の更なる強化に向けた意思をお互いに確認することができた良い会談であったとの認識を改めて共有した。

(ロ) また、北朝鮮問題に係る日韓、日韓米の連携を維持・強化していくこと、日韓関係の更なる強化のためにお互いに努力していくことで一致した。

(ハ)更に、未来志向の日韓関係を構築していくことで一致し、「シャトル首脳外交」の重要性を改めて確認した。

(3)鳩山総理表敬

(イ)柳明桓長官から、鳩山政権発足への心からの祝意を表明し、韓国政府及び国民が鳩山政権発足を歓迎している旨述べた。これに対して、鳩山総理から、柳明桓長官の来日を歓迎し、両者間で、ニューヨークでの日韓首脳会談は、李明博(イ・ミョンバク)大統領と個人的信頼関係を構築し、日韓関係の更なる強化に向けた意思をお互いに確認することができた良い会談であったことを評価した。

(ロ)また、北朝鮮問題に係る日韓、日韓米の連携を維持・強化していくことについて一致した。

(ハ)更に、柳明桓長官から、先日の国連総会時の鳩山総理の気候変動に関する演説については、韓国のみならず世界各国が高く評価しており、韓国としても気候変動を含む環境分野で日本と協力していきたい旨述べた。また、両者間で、経済、環境等の分野を始めとして、様々な分野において、日韓関係を強化するために最大限努力していくことで一致した。

(ニ)更に、柳明桓長官から、日韓関係の更なる発展のためには、首脳間・閣僚間の個人的な信頼関係が極めて重要である旨述べたところ、鳩山総理から、賛意を表した上で、今後もお互いの都合の許す限り日韓首脳会談を頻繁に行っていきたい、李明博大統領によろしくお伝え願いたい旨述べた。

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