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鳩山総理の訪韓:日韓首脳会談の概要

平成21年10月9日

 10月9日、午前11時10分から約55分間(前半約35分間が少人数会合、後半約20分間が全体会合)、韓国を訪問中の鳩山総理は、李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領との間で日韓首脳会談を行ったところ、その概要は以下のとおり(我が方:松野内閣官房副長官ほか、先方:柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官ほかが同席)。

1.総論

(1)会談の冒頭、李明博大統領から、鳩山総理の訪韓を心から歓迎する、今回の訪韓は、鳩山総理の就任後初の二国間の海外訪問であり、韓日関係がどれだけ近いかを示している旨述べた。これに対して、鳩山総理から、李明博大統領のお招きにより夫妻で韓国を訪問できて大変嬉しい旨述べた。

(2)両首脳は、日韓関係は最も重要な隣国関係であり、今後、両首脳間で「シャトル首脳外交」を実施し、また、首脳・閣僚間の会談を頻繁に行い、日韓関係を更に強化していくことで一致した。

(3)両首脳は、未来志向の関係を構築していくために様々な分野で緊密に協力していくことで一致した。

2.北朝鮮問題

(1)北朝鮮問題について、両首脳は、日韓、日韓米の揺るぎない連携を確認した。

(2)核問題については、六者会合の再開に向けた重要性について一致したほか、拉致問題の解決に向けて引き続き協力していくことでも一致した。

(3)また、最近の米朝、中朝、南北関係の動きについても意見交換を行い、北朝鮮が本当に核放棄を行う「意思」があるのか見極める必要性があり、当面は安保理決議第1874号を着実に実施していくべきであるとの点で一致した。

(4)更に、六者会合が重要であるとの認識で一致し、北朝鮮以外の五者が同じ歩調をとる必要性について一致した。

(5)北朝鮮問題に係る日韓間の情報交換の取組を更に強化していくことで一致した。

3.環境分野

(1)両首脳は、両国間で気候変動問題を含む環境協力を強化していくことで一致し、「日韓グリーンパートナーシップ構想」について、事務レベルで協議させていくことで一致した。

(2)鳩山総理から、国連総会における演説で大変大胆な提案を行った、国内産業界からは様々な声もあるが、粘り強く協力を求めていきたい、韓国も先進国の仲間として、COP15の成功に向けてともに努力していきたい旨述べたところ、これに対して、李明博大統領からは、鳩山総理が高い目標を掲げ、世界の中でリーダーシップを発揮していることを評価している旨の発言があった。

4.東アジア共同体構想

 東アジア共同体構想について、李明博大統領からは、友愛の精神に基づき、これからアジアを良い道に導いていく考え方である、同じ価値観を有する両国が協力していくことは重要である旨の発言があった。これに対して、鳩山総理からは、日韓両国は価値観を共有しており、ともに取り組んでいきたい旨の発言があった。

5.文化交流、経済等

(1)両首脳は、日韓関係を揺るぎない強固な関係にしていくためには、国民レベルの交流を強化していく必要があるとの見解で一致した。この文脈で、鳩山総理夫人も開会式に出席した日韓交流おまつりの成功を歓迎しつつ、来年のソウル開催に向けて協力していくことでも一致した。また、日韓中の大学間交流の推進も取り上げられるとともに、文化交流会議の早期立ち上げについても、日韓間で議論を行っていくことで一致した。

(2)更に、日韓の中小企業間交流についても話題になり、世界的な不況の中、お互いの苦労やその克服のための工夫について知見を共有し合うことは重要であり、この分野での協力を推進していくことで一致した。鳩山総理からは、本年4月にソウルにて行われた部品素材供給・調達見本市(「逆見本市」)について触れ、同様の取組を強化していくべきである旨の発言があった。

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