中東

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リファーイ・ヨルダン首相の訪日(概要と評価)

平成22年10月15日

 リファーイ・ヨルダン首相は,10月12日(火曜日)から10月14日(木曜日)まで来日したところ,概要は以下のとおりです。

1.主要日程

10月12日(火曜日)
日・ヨルダン首脳会談
前原外務大臣主催夕食会
10月13日(水曜日)
大畠経済産業大臣との会談
10月14日(木曜日)
横路衆議院議長への表敬

 このほか一行は、関係政府機関、日本企業と会談を行った。

2.主な随行者

  1. (1)イラーニ・エネルギー鉱物資源相
  2. (2)ハディーディ産業貿易相
  3. (3)バターイネ運輸相
  4. (4)ファフーリー公共部門開発相兼メガプロジェクト担当国務相
  5. (5)ハッサン計画・国際協力相

3.概要

(1)日・ヨルダン首脳会談

  1. ア リファーイ首相より,ヨルダンのみならず,中東和平をはじめとして,中東地域全体に対する日本の支援に感謝の意が表明された。
  2. イ ヨルダンの原子力発電所建設事業に関しては,菅総理より,日・ヨルダン原子力協定が署名されたことに言及しつつ,ファイナンス面で,政府として安全性を確認の上,最大限の支援を行っていく旨述べた。
  3. ウ 二国間経済協力に関しては,菅総理より,新規円借款を供与する方向で検討する旨述べた。
  4. エ 菅総理より、中東和平プロセス前進の重要性を指摘したのに対し、リファーイ首相より、ヨルダンが地域のハブとして、地域全体に経済的恩恵が及ぶ広域案件として、原発事業、水、鉄道の計画を進めていること、地域全体への平和の配当が実施されれば、地域全体の穏健化につながるとの説明があった。

(2)前原外務大臣主催夕食会

 首脳会談で取り扱われた諸点に加え、概要以下のやりとりがあった。

  1. ア 前原大臣より、「平和と繁栄の回廊」構想については、近くジェリコ農産業団地の土地造成を始める予定である旨述べた。
  2. イ ヨルダンの大規模インフラ・プロジェクトについて,ヨルダン側より,原子力発電事業,淡水化事業及び鉄道事業の3つがあり,これらのプロジェクトは,ヨルダンの水及びエネルギー面の安全保障に加え,近隣諸国への電力輸出や近隣諸国を結びつけるとの地域の関係緊密化に資する意義がある旨説明があった。

(3) また、リファーイ首相は,大畠経済産業大臣との会談及び横路衆議院議長への表敬を行い、二国間関係、地域情勢等について意見を交換した。

4.評価

  1. (1) ヨルダンは、中東の平和と安定のため、決定的な役割を果たしており、気候変動問題を含め国際諸課題について積極的に取り組んでいる。且つ、同国は伝統的に大変親日的である。
  2. (2) このようなヨルダンとの間で両国間のパートナーシップを深めることについて、日本の対ヨルダン支援方針と併せて、首脳レベルで話し合うことができたことは有意義であった。
  3. (3) また、今般のリファーイ首相の訪日は、4月に訪日したアブドッラー国王が説明した、ヨルダンが計画する原子力発電事業等の大規模インフラプロジェクトについて、両国の官民の協力について話し合うことを目的としたものであった。今般の訪日で、首脳レベルを含む様々なレベルで、この点について話し合われたことも、両国の互恵的関係を発展させる上で有意義であった。
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