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岡田外務大臣による
日メコン首脳会議出席首脳(ラオス、ミャンマー、タイ)表敬
平成21年11月9日

テイン・セイン・ミャンマー首相への表敬

ブアソーン・ラオス首相への表敬

アピシット・タイ首相への表敬
7日、岡田外務大臣は、日本・メコン地域諸国首脳会議出席のため来日中の、テイン・セイン・ミャンマー首相、ブアソーン・ラオス首相、アピシット・タイ首相を表敬したところ、概要は以下のとおりです。
1.テイン・セイン・ミャンマー首相
- (1)岡田大臣から概要次のとおり述べました。
- (イ)2010年の総選挙が、すべての関係者が含まれる形で、開かれた公正なものとすることが極めて重要であり、同総選挙がそのような形になれば国際社会のミャンマーに対する見方は大きく変わる。米国が対ミャンマー政策の見直しを行っているが、国際社会のミャンマーに対する見方を大きく変えていくためにも、2010年の総選挙という機会を逃さないことを期待する。
- (ロ)我が国としてミャンマーに対する支援を強化していくためにも、2010年の総選挙が開かれた公正なものにすることは重要である。
- (2)テイン・セイン首相から概要次のとおり述べました。
- (イ)2008年5月に発生したサイクロン・ナルギスによる被災に関し、日本から頂いた支援に感謝する。
- (ロ)2010年の総選挙に関する日本政府の懸念は理解する。ミャンマー政府は、同総選挙が自由で公正なものとなるよう努力する。
- (ハ)間もなく適切な時期に総選挙に関する諸法律が制定される予定であり、それらの法律に基づき多くの国民が総選挙に参加できるようになる。総選挙において、国民が自分たちの代表を選ぶことになる。
- (ニ)ミャンマーには日本とは異なる国内事情もあり、少数民族武装勢力との内戦に長く苦しんできた。国家の平和と安定がなければ発展は難しいことを理解してほしい。
2.ブアソーン・ラオス首相
- (1)岡田大臣は、我が国外務大臣として日ラオス関係を一層深めるべく努力したい、今般の日本・メコン地域諸国首脳会議の成果を具体化するために貴国と緊密に協力していきたい旨述べました。ブアソーン首相は、日本・メコン地域首脳会談の成果を高く評価する、岡田大臣をはじめとする日本側関係者の尽力に感謝申し上げる、今後は日本側とともに「東京宣言」の実現に努めたい旨述べました。
- (2)また、ブアソーン首相は、明年は日ラオス外交関係樹立55周年であり、3月上旬のチュンマリー国家主席訪日をはじめとする要人往来を実現させて、両国関係の新たな第一歩となる年にしたい旨述べました。
- (3)上記の他に、双方は森林保全や淡水イルカの保護に関する環境問題及び日ラオス間の人的交流の促進等につき、幅広い意見交換を行いました。
3.アピシット・タイ首相
- (1)岡田大臣は、タイへの日本の企業関係者の期待は高く、今次、日メコン首脳会議でも話し合われた東西経済回廊、南部経済回廊の整備を進めることで、日本からのタイへの投資も一層拡大することを期待する旨述べました。
- (2)アピシット首相からは、今回の首脳会議は短い期間ではあったが、充実した話し合いができた、日本がASEANやメコンなどの地域を重要視していることを評価する旨の発言がありました。また、アピシット首相は、気候変動に関する日本政府の政策への支持を表明しました。
- (3)その他、タイ・カンボジア関係やミャンマー情勢など地域情勢や日タイ両国間の議員交流の活発化について、意見交換が行われました。