中東

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イラク憲法制定支援セミナー(概要)

平成17年6月22日

1.日程及びセミナー概要

6月17日(金曜日)~22日(水曜日)

第 I 部 日本国憲法及び同憲法に基づく国家再建の経験共有
第 II 部 ポスト紛争国及びイスラム国家の経験共有
第 III 部 ワークショップ~憲法制定過程における課題~
第 IV 部 国会視察

2.参加者

 ハージム・アル・ハサニー・イラク移行国民議会議長を含む移行国民議会議員10名他国民議会事務スタッフ等

3.今次セミナーの目的

 恒久憲法を起草するイラク暫定国民議会の憲法起草委員会メンバーを日本へ招き、民主国家への道程において我が国が経てきた経験や克服してきた課題、我が国憲法の基本理念及びアジアのイスラム諸国の経験などを共有、意見交換を行うことにより、本年8月の憲法起草、10月の国民投票などのイラクの政治プロセス進展に貢献する。

4.概要

(1)訪日中一行は小泉総理大臣、町村外務大臣を表敬訪問、逢沢副大臣が昼食会を主催、衆議院・参議院を訪問視察した他日本経団連と意見交換を行った。イラク側からは2003年10月のマドリッド会合で発表した我が国政府の50億ドルまでの支援、JICAが実施する技術協力及び自衛隊による人的貢献等、我が国による支援を高く評価するとともに深甚なる謝意が表明された。また、経済界との意見交換の場ではイラク側から政治プロセス、治安、復興支援に関する現状(イラクの国家予算、石油、電力、保健、浄水、教育)が説明された。

(2)今回のセミナーにはイラク移行国民議会から幅広い宗派・民族・各会派(スンニー、シーア、クルド、キリスト教)を代表する議員が参加し、我が国及びインドネシア、マレーシアの憲法学者等有識者との間で活発に意見交換が行われた他、日本国憲法、インドネシアの憲法改正の経験、マレーシアの連邦制のあり方をめぐる活発な論議が行われ、イラクの現在の憲法起草作業の中で焦点となる事項に関しイラク側より高い関心が示された。

(3)更に、今回の訪問中に行われた各種会談・表敬等の場においては、イラク側より、自衛隊を含む我が国支援に対する謝意表明が繰り返し行われた他、イラクについては、特定の地域の不安定な治安情勢のみをみるのではなくイラク全土を見て安定性を評価することが重要であり、近い将来の日本企業のイラク進出を期待している旨の発言があった。また、ハサニー議長よりは、在イラク大使宛て書簡を以て、訪日のために尽力した在イラク日本国大使館及び国際協力機構(JICA)を含む関係者に感謝すると共に、本邦においては、日本の経験を盛り込んだ有意義な制憲セミナーへの参加のみならず総理等とハイレベルでの会談が実現したことに満足しており、今次プログラムは両国間の友好関係の強化に役立った旨述べた。

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