アジア

世界地図 アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ

インドネシア アチェ・ニアス復興庁クントロ長官の訪日
(概要と成果)

平成18年6月20日

(写真)麻生外務大臣とクントロ長官

1.概要

 インドネシア アチェ・ニアス復興庁(BRR)のクントロ長官は、5月17日より24日まで外務省の招聘により訪日したところ、概要以下のとおり。

(参考)アチェ・ニアス復興庁(BRR)
 2004年12月26日に発生したスマトラ沖大地震及びインド洋津波に対する各国、国際機関、及びNGOによる支援の調整並びに承認を行う機関。2005年4月設立。

(1) クントロ長官はアチェ・ニアス復興庁長官として初の来日を果たし、麻生大臣への表敬、金田副大臣との意見交換、国会議員、援助関係者との意見交換、JICAでの講演会の実施、プレス取材への対応を行なった。また、東京滞在中には、外務省関係者と津波被災支援の現状と今後の進め方に関し、実務的な協議を行ったほか、19日~21日は、神戸および京都を訪問し、防災関連施設の見学、井戸兵庫県知事・矢田神戸市長との懇談等を行なった。このように、限られた日程の中で、多くの我が国要人、援助関係者等との意見交換、及び情報発信の場が持たれた。

(2) 麻生大臣への表敬においては、我が国の津波被災支援に対しクントロ長官から謝意が表明されるとともに、被災支援について意見交換が行われた。会談の概要は以下のとおり。

(イ) クントロ長官より我が国による支援の貢献に対する心からの感謝の意が表明され、アチェの復興は着実に進捗しているとの発言があった。

(ロ) 麻生大臣より、我が国の津波支援の迅速かつ効果的な活用をお願いしたい、と述べたのに対し、クントロ長官より、日本のノン・プロジェクト無償は全額効果的に活用されている。ノン・プロジェクト無償に基づく支援事業は全てアチェにおいて真に必要とされているものであり、既に道路の修復や放水路の復旧、給水等など様々な分野で実を結んでいるとの発言があった。あわせて、我が国の支援を含め、復興事業の実施に当たっては、透明性とガバナンスを最優先事項として実施しているとの発言があった。

2.成果

(1) アチェ・ニアス復興の総責任者であるクントロ長官より、我が国関係者に対し、我が国による支援プロジェクトは、アチェで真に必要とされているものであり、迅速かつ着実に進展していることに対する謝意及び高い評価が表明された。これは、我が国の供与した津波被災支援への対外的な認知を高め、その効果を発信する上で意義深かった。

(2) また、クントロ長官からは、透明性及びガバナンスを最優先として、アチェの各種復興事業を実施しており、今後ともそうした取り組みに変わりはないことが強調された。このような同長官の発言は、我が国の支援の適正な使用を確保するものとして重要であった。また、同長官との実務的な協議を通じ津波被災支援を今後一層迅速に実施していくことの重要性を再確認することができた。

(3) クントロ長官は、訪日中我が国の関係者の意見交換、及び阪神・淡路大震災の被災地の視察等をとおし、我が国の復興に向けた対応に強く関心を示し、日本の復興を参考としてアチェ復興に取り組みを行うことを強調した。日本で培われた防災対策、災害復興への取り組みが、インドネシアにおける施策作りに生かされることが期待される。

(4) クントロ長官は、津波被災支援を直接所掌するBRRの長官であるのみならず、潔癖な人柄はインドネシア国内で良く知られ、そのようなクリーンなイメージもあって、ユドヨノ大統領からもBRR長官に任命されたと言われている。このように、インドネシア国内でも一定の影響力を有する同長官に対し、日本国内における、外務省、JICA、JICSをはじめとする援助関係者の津波被災支援に対する取り組みを直接示し、意見交換を行うことができたことは、同長官のみならずインドネシア政府内における日本の支援の一貫性、継続性を印象付ける上で効果的であったと考える。こうした意見交換は、日本・インドネシア両国関係を、政治・実務レベルで深める上で有益であったと考えられる。

(5) インドネシアは、日本にとってアジアにおける政治的、経済的な重要性に鑑み主要なパートナーである。今回の訪日は、日本とインドネシアの良好な二国間関係をさらに強化していく上で重要な機会となった。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る