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バリ民主主義フォーラム・東京都知事選挙訪問プログラムの実施(概要)

平成23年4月

1 概要

 4月6日(水曜日)から12日(火曜日)まで,4月10日(日曜日)の日本の統一地方選挙の際の東京都知事選挙の機会をとらえ,アジア諸国等の選挙関係者を日本に招聘し,選挙実務を中心として,日本の選挙制度及び行政制度等に関するワークショップ,投票所へのスタディ・ツアーなどを行う選挙訪問プログラムが実施されました。

2.背景と目的

 バリ民主主義フォーラム(BDF)は,アジアにおける民主主義を普及させることを目的として,インドネシアのイニシアティブにより,2008年に設立された枠組みです。この民主主義制度の重要な一要素となる各国の選挙制度を視察することを主眼に民主主義の経験の共有,特に選挙実務についての理解を深めることを目的として,2009年7月のインドネシア大統領選挙の際に初めて実施されました。その後,2010年5月のフィリピン大統領選挙の際,また同年7月の日本の参議院議員選挙の際にも実施されました。

 2010年12月の第3回バリ民主主義フォーラム(BDFIII)において,出席した前原外務大臣(当時)が,日本として引き続きBDFの枠組みの下,民主主義促進に貢献するため,2011年4月10日の東京都知事選挙の機会に選挙訪問プログラムを受け入れることを表明しました。これを受けて,インドネシアの平和民主主義研究所(IPD; Institute for Peace and Democracy)及びインドネシア外務省との協力の下,ワークショップの実施等内容を充実させ,本件プログラムを実施することになりました。

3.参加者

 インドネシアのバリ島にあるウダヤナ国立大学に設置された平和民主主義研究所(バリ民主主義フォーラムの実施機関)のクトゥト・プトラ・エラワン(I Ketut Putra Erawan, Ph.D)所長を団長として,13カ国(インドネシア,カンボジア,マレーシア,フィリピン,ベトナム,ラオス,タイ,ミャンマー,韓国,インド,ニュージー・ランド,東ティモール,フィジー)から選挙管理委員会の中堅幹部や外務省関係者等25名が参加しました。

4.プログラムの詳細

  1. (1)本件プログラムでは,最初の二日間,ワークショップが実施され,日本の国家行政制度,民主主義と選挙制度,政党政治,選挙実務,在外選挙制度に関して,政策研究大学院大学の堀江正弘教授(副学長),増山幹高教授(学長補佐)及び世田谷区選挙管理委員会の杉野憲三前事務局長等を講師として,講義と質疑応答が行われました。また投票日前日には都内の選挙遊説を,投票当日には,5つのグループに分かれ,都内の投票所を視察しました。投票日翌日には,講師として小菅洋人毎日新聞編集編成局次長を招き,今回の選挙結果に関する解説,論評等が行われました。このほか,各参加者がそれぞれの国の選挙制度についてプレゼンテーションを行い,参加者の間で選挙制度を比較しながら,活発な討論が行われました。プログラム最終日には,国会議事堂及び東京都庁を視察するとともに,東京都選挙管理委員会を訪問して,選挙制度に関するブリーフ及び質疑が行われました。
  2. (2)本件プログラムでは,全体の調整役として,エラワン平和民主主義研究所所長が初日の開講式において包括的な説明を行い,東日本大震災後の困難な状況にもかかわらず,日本が選挙訪問プログラムを受け入れてくれたことに謝意の表明がありました。また,参加した各国選挙関係者も本件プログラムの実施を高く評価するとともに,上記ワークショップにおいては高い問題意識と意欲が示され,各講師の講義に対しては終始活発な質疑が行われました。更に,本プログラム最終日の成果報告会においては,参加者から,上記ワークショップの内容をはじめ,投票所視察など,今回のプログラムは有意義であり,各国の今後の選挙行政に大いに参考にしたいとの感想が寄せられました。
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    ワークショップ(4月7日)
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    選挙遊説視察(有楽町駅前4月9日)
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    投票所視察(4月10日)
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    各国選挙制度比較(4月11日)
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    国会議事堂視察(4月12日)
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    成果報告会(4月12日)
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