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平成20年2月
2月3~8日の間、ヴィシェグラード4ヶ国(V4)(チェコ、ハンガリー、ポーランド及びスロバキア)(注)の経済協力担当部局責任者(局長級)を招聘しV4+1援助協力ワークショップを実施したところ、概要と評価以下のとおり。
(注)1991年、チェコスロバキア(当時)、ポーランド、ハンガリーは、ヴィシェグラード(ハンガリー)で域内協力推進のためにV4を創設。当時はEU加盟に向けた協力だったが、2004年のEU加盟後はEU内における共通の立場の形成にも努力。
(1)経緯・目的
(イ)2007年5月、ハンブルクで行われたV4+1外相会合(V4+日本)で、今後の協力の重点分野として経済協力に焦点をあて、政府開発援助に関する我が国の経験を共有するためのワークショップの開催について合意。
(ロ)V4諸国の援助国化と近隣地域への支援の積極化は、民主主義や市場経済体制といった普遍的価値を基礎に政治的安定と経済的繁栄を持続的に達成する地域の形成を促進する観点から望ましい動きであり、本ワークショップを通じ、こうした動きを後押しする。
(2)プログラム
外務省欧州局・国際協力局関係者との意見交換、国際協力機構(JICA)による制度・組織・青年海外協力隊事業等に関する講義、国際協力銀行(JBIC)による円借款の概要に関する講義、国際開発高等研究機構(FASID)や政策研究大学院大学(GRIPS)関係者との意見交換を中心に各種関連施設の視察等を実施した。
(3)参加者
V4各国の政府開発援助担当部局の責任者(局長級)。
(1)今次ワークショップは、参加者より一様に高い評価を得、所期の目的を達成することができた。例えば、自国の援助政策・実施体制を今後改善する際の良い参考となった、今後第三国において自国と日本との間の援助協力の可能性について日本と話し合っていきたい等の意見が寄せられた。
(2)今次ワークショップは、V4諸国が2004年のEU加盟後、援助国になるための体制整備が進められている時期に行われたことから、本ワークショップの趣旨は参加国側のニーズにも合致し、また、今後、途上国の開発の分野において、日本とV4諸国がパートナーシップを構築・強化するための良い契機となった。