欧州(NIS諸国を含む)

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V4+1外相会合
(概要)

平成17年6月27日

 6月22日、ブリュッセルで開催されたイラク支援国際会議の際に、ヴィシェグラード4カ国(略称V4:チェコ、ハンガリー、ポーランド、スロバキア)外相と町村外務大臣との間でV4+1外相会合が開催されたところ、概要以下のとおり。

1. V4+1協力

(1)町村大臣より、V4諸国がEUへの加盟後も域内協力を続け、ひとつのまとまった形で協力を進めており、存在感が増していることを歓迎する旨、また、日本からの投資がV4に対して伸びており、経済面での関係が緊密化していることもあり、V4諸国と日本との協力を今後も進めていく旨述べた。

(2)これまでも事務レベルで話し合われている、投資の促進、観光の促進、経済協力の分野での協力を深めていくということを、外相レベルで改めて確認した。

2. 国連・安保理改革

(1)町村大臣より、安保理改革に関するG4の枠組みにおける努力について、V4諸国の理解と協力を求めた。

(2)これに対し、V4諸国より、以下のとおり理解と支持が表明された。

(イ)何れの国も国連改革就中安保理改革は非常に重要であり、是非今年実現する必要がある旨強調。

(ロ)何れの国も多国間主義を重視し、これを強化していくという観点から、実効性のある安保理が必要である旨強調。また、今日の世界の状況を反映させたものとする必要があるとの観点から、日独双方の安保理入りを支持。

(ハ)G4の枠組み決議案については、V4諸国の考え方に近く、特に東欧諸国の間心・利益に配慮しているとして、4カ国とも支持を表明。

(ニ)共同提案国になることについては、早い段階から共同提案国になることを表明していたポーランドが改めてこれを確認。

(参考)V4協力は、1991年にチェコスロバキア(当時。1993年に分離)、ハンガリー、ポーランドの各大統領が、域内協力を進めるためにハンガリーのヴィシェグラードで創設に合意した枠組み。わが国との間では、2003年8月の小泉総理のチェコ、ポーランド訪問時と、2004年10月のハンガリー首相訪日時に発出された共同声明の中で、V4+1協力の推進について合意された。

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