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「中央アジア+日本」対話
第3回外相会合
共同プレスリリース

平成22年8月7日
骨子


 2010年8月7日,ウズベキスタン・タシケントにおいて,「中央アジア+日本」対話第3回外相会合が開催され,ノロフ・ウズベキスタン共和国外務大臣(議長),岡田克也日本国外務大臣,サウダバエフ・カザフスタン共和国国務長官兼外務大臣,カザクバエフ・キルギス共和国外務大臣,ザリフィ・タジキスタン共和国外務大臣及びピルムハメドフ・ウズベキスタン共和国駐箚トルクメニスタン特命全権大使(以下「各国代表」という。)が出席した。

  1. 各国代表は,2006年6月に東京で開催された本対話第2回外相会合において採択された「行動計画」に基づき様々な取組が行われたことに賛意を表した。本会合において,各国代表により「『中央アジア+日本』対話行動計画」の進捗状況が確認された。
  2. 各国代表は,地域の安定及び繁栄のため,中央アジア諸国が共同で地域共通の課題に対処し,地域協力を進めることの重要性を確認するとともに,引き続き日本と中央アジアが,「中央アジア+日本」対話の枠組みを通じて,「多様性の尊重」,「競争と協調」及び「開かれた協力」といった基本方針の下,1)中央アジア地域の平和と安定,2)民主主義の強化,3)経済基盤の強化と改革促進・社会開発,及び,4)中央アジア諸国による地域内協力の強化に取り組んでいくことの意義を確認した。
     日本側は,中央アジア各国の地域内協力の促進に向けた取組を高く評価する。中央アジア各国代表は,このプロセスへの日本の参画を高く評価する。また,各国代表は,引き続き,地域内協力を推進する施策に優先的に取り組んでいくことで一致した。
  3. 各国代表は,域外から流入する様々な脅威や地域共通の諸課題への対応に当たっては,地域の安定と繁栄に向けた地域諸国間の不断の対話が不可欠であるとの認識で一致した。これに関連して各国代表は,「中央アジア+日本」対話の高級実務者会合(SOM)を年1回開催し,時宜に適った意見交換の場として活用することで一致した。
  4. 日本側は,ユーラシア大陸の焦点である中央アジアが開かれた地域として長期的かつ自立的に発展し,また,平和と安定を維持していくことは,ユーラシア全体の利益であるとして,この実現に向けた地域諸国の努力を後押ししていくとの日本の立場は不変であり,今後も地域内協力を促進し,中央アジアの安定化に寄与する支援を実施していくとの方針を表明した。
     各国代表は,キルギス共和国による内政状況の安定化,社会経済部門及びインフラの復興と今後の国家改革推進に向けた取組を評価する。各国代表は,キルギス情勢の安定化の重要性にかんがみ,キルギス共和国の取組に対し引き続き必要な支援を行うことを表明した。
     また,各国代表は,中央アジアと近隣地域,国際社会の良好な関係の維持・発展や,地域的問題及び国際的な拡がりを有する諸課題についても,日本と中央アジアとのパートナーシップを進めることが重要であるとの認識で一致した。
  5. 各国代表は,中央アジア地域においてはテロ・麻薬等の脅威が依然として高いことに留意しつつ,こうした脅威に地域諸国が共同で対処することの重要性を指摘した。こうした認識の下,日本側は,テロ・麻薬対策,国境管理能力強化,人材育成・能力向上などの支援を強化することを表明した。中央アジア各国代表は,こうした日本の取組を高く評価した。また,各国代表は,国際的な核軍縮・不拡散へのコミットメントを再確認するとともに,地域の核セキュリティ向上の重要性を確認した。この関連で,日本側は,すべての地域諸国による2006年の中央アジア非核兵器地帯条約の署名とそれに続く2009年の批准による同条約の発効を地域の平和と安定に向けた努力の現れとして歓迎し,この条約が実効性を伴って機能するよう核兵器国を含む関係国間の協議が可能な限り早期に行われることへの期待を表明した。
  6. 日本側は,中央アジア地域全体が,一つのまとまりとして成長し,繁栄していくための諸国の潜在力を現実に反映させるためには,各国の経済発展等に加え,地域内協力を深めることにより中央アジアに規模の大きな市場を形成することが重要であり,地域の安定的な発展及び経済分野における相互協力の深化を促進するような協力が重要であるとの観点から,日本と中央アジアとの経済交流の促進を支援するとともに,地域各国の経済発展や域内の物流促進と域外経済圏との連繋向上に資する運輸・物流インフラ整備を引き続き支援していく用意があることを表明した。
     各国代表は,日本と中央アジアの企業間交流を促進する必要性とともに,中央アジア諸国による貿易・投資環境改善,情報発信努力の重要性を改めて確認した。日本側は,中央アジア諸国との貿易・投資関係の促進を目的として,今後,日本と中央アジア5か国による「日本・中央アジア経済フォーラム」を開催する用意があることを表明した。また,中央アジアのいくつかの国々との間で既に設置されているビジネスマッチングを目的とした投資環境整備ネットワークの有効性を確認し,今後,中央アジアのその他の国との間でも,構築の可能性について検討する意図を表明した。
     日本側は,中央アジア地域において環境負荷の少ない再生可能エネルギー源の導入・普及を支援する意図を表明し,日本の協力が,地域の環境保全と持続的発展に寄与することへの期待を表明した。
     日本側は,すべての主要国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築と意欲的な目標の合意に向けて国際交渉を着実に進めるために,2009年12月に発表した2012年までの気候変動対策に関する途上国支援を実施することを表明した。
     各国代表は,2010年11月29日から12月10日までメキシコ・カンクンで開催される国連気候変動枠組条約第16回締約国会議(COP16)の成功に向けて協力することを確認するとともに,COP15の結果等を踏まえ,すべての主要国が参加する公平かつ実効性のある国際枠組みを構築すべく各国が連携することを確認した。
     あわせて,各国代表は,「コペンハーゲン合意」への賛同表明がより多くの国から得られるよう努力を継続することで一致した。
  7. 各国代表は,「中央アジア+日本」対話外相会合の開催国が同外相会合の準備を行う高級実務者会合(SOM)を開催することを確認した。また,次回の「中央アジア+日本」対話外相会合は日本で開催することを確認した。同会合及び高級実務者会合(SOM)の開催時期については,今後外交ルートを通じて調整する。
  8. 各国代表は,ウズベキスタン共和国政府に対し,「中央アジア+日本」対話第3回外相会合の開催にあたっての歓待と好適な開催環境に謝意を表した。
  • ウラジーミル・ノロフ
    ウズベキスタン共和国外務大臣
  • 岡田 克也
    日本国外務大臣
  • カナット・サウダバエフ
    カザフスタン共和国国務長官兼外務大臣
  • ルスラン・カザクバエフ
    キルギス共和国外務大臣
  • ハムラーハン・ザリフィ
    タジキスタン共和国外務大臣
  • ソルタン・ピルムハメドフ
    ウズベキスタン共和国駐箚
    トルクメニスタン特命全権大使
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