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「中央アジア+日本」対話 第3回外相会合(概要)

平成22年8月7日

 8月7日(土曜日),ウズベキスタン・タシケントにおいて,約2時間に亘り,「中央アジア+日本」対話第3回外相会合が開催されたところ,概要以下のとおりです。
 (議長:ノロフ・ウズベキスタン外相,我が国より岡田外務大臣出席)

1.冒頭

(1) 議長のノロフ・ウズベキスタン外相から,第2回外相会合で採択された「行動計画」の進捗状況について各国の報告が紹介され,各国外相により内容が確認されました。

(2) 岡田大臣より,4年ぶりの外相会合の開催を喜ばしく思うと述べるとともに,ユーラシアの焦点(Focal Point)である中央アジアが,開かれた地域として長期的かつ自立的に発展し,平和と安定を維持していくことはユーラシア全体の利益であるとして,日本としてこれを積極的に後押ししていくとの方針を表明しました。

2.地域の平和と安定に向けた各国の取組と協力

(1)テロ・麻薬
 参加各国は,中央アジア地域にテロ・麻薬といった脅威が依然として存在する旨指摘した上で,こうした脅威を排除するための方策について様々な意見交換を行いました。岡田大臣より,テロ・麻薬といった域外からの脅威の流入を阻止するため,日本として,中央アジア地域の国境管理能力強化を引き続き支援していく旨述べました。
(2)中央アジア非核兵器地帯条約
 参加各国は,中央アジアの安定に向けた地域諸国の取組として,2009年に発効した中央アジア非核兵器地帯条約を一例として挙げ,岡田大臣は,これを歓迎しつつ,今後,核保有国を含む関係各国との協議が早期に進展することへの期待を表明しました。
(3)最近のキルギス情勢
 参加各国は,本年4月以降のキルギス情勢の不安定化と6月に同国南部において発生した民族衝突に言及しつつ,同国の復興が地域全体の平和と安定に不可欠である旨指摘しました。これに対し,キルギス代表は,これまでに参加各国からなされた様々な支援に対する謝意を表明しました。
(4)アフガニスタン情勢
 参加各国は,中央アジアに隣接するアフガニスタンの安定化と復興は,同地域の平和と安定の維持に不可欠との共通認識を改めて表明しました。

3.地域の経済発展と繁栄に向けた各国の取組と協力

(1)物流・運輸インフラ整備
 参加各国は,道路や鉄道等のインフラ整備を通じた輸送回廊の形成が中央アジアの発展に果たす役割の大きさを強調しました。これに対し,岡田大臣は,中央アジアが一つのまとまりとして繁栄していくためには,地域内協力及び域外経済圏との連携向上を深めることが重要であるとして,南北を結ぶ物流インフラ整備を引き続き支援していく方針を表明しました。
(2)日・中央アジア経済交流の促進
 岡田大臣は,日本と中央アジアとの間の貿易・投資を促進するためには,中央アジア各国のビジネス環境を整備すると同時に,その情報を日本企業に向けて発信することが重要として,中央アジア5カ国の政府関係者を東京に招き,我が国の企業関係者や有識者を交えて,2011年3月までに「日・中央アジア経済 フォーラム」を開催することを提案し,参加各国はこれを歓迎しました。

4.環境保全と持続的発展に向けた協力

(1)環境・気候変動
 参加各国は,アラル海を含む地域の環境問題に向けた協力の重要性を指摘すると同時に,氷河湖の融解など,気候変動に起因する地域の諸問題について共同で対処する必要性を確認しました。これに対し,岡田大臣から,地域の持続的な発展のため,環境負荷の少ない再生可能エネルギーの導入を支援していく方針を表明しました。
(2)水資源の合理的利用
 参加各国は,水資源の合理的・効率的利用の問題について,上流国・下流国を含む中央アジア各国が,協力して解決することが必要である旨指摘しました。

5.次回外相会合開催国及び高級実務者会合(SOM)開催国

 参加各国により,次回外相会合は日本で開催されることが確認されました。また,今後,参加各国の定期的協議の場として,高級実務者会合(SOM)を年1回開催することとし,来年のSOM会合は日本で開催されることとなりました。

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