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ASEAN関連首脳会議における日中首脳会談(概要)

平成19年1月14日

 1月14日午後、ASEAN関連首脳会議出席のためフィリピン(セブ)訪問中の安倍内閣総理大臣は温家宝中国国務院総理との間で、約1時間にわたりシャングリラ・ホテルにおいて、日中首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり(日本側:鈴木内閣官房副長官、井上総理秘書官、安藤内閣官房副長官補、藪中外務審議官、佐々江アジア大洋州局長他、中国側:李肇星外交部長、金人慶財政部長他同席)。

1.日中関係

 昨年11月のAPECの際の首脳会談に引き続き、戦略的互恵関係の構築のための具体的協力について話し合われた。

(1)対話・交流・相互理解の強化

(イ)首脳間交流
 温総理より、自分自身が4月上中旬に訪日したい旨述べ、安倍総理より、これを歓迎する、具体的日程は外交ルートで調整させたい旨述べた。また、温総理より、安倍総理の本年下半期の訪中について招請があり、安倍総理より、招請に謝意を表し、温総理訪日の成果を踏まえて検討したい旨応じた。

(ロ)経済閣僚会議
 双方は、経済閣僚会議の立ち上げについて原則的に合意し、具体的な方法等詳細について、引き続き外交ルートを通じて調整していくことになった。

(ハ)青年交流/日中文化・スポーツ交流年
 安倍総理より、東アジア・サミット会議参加国を中心に、今後5年間、毎年6千名程度の青少年を招くという350億円規模の青少年大交流構想を実現させる、中国からは最大限の規模で青少年に訪日して頂きたいと考えている旨述べ、温総理より、これに対する評価が示された。

(ニ)羽田-上海虹橋間チャーター便
 安倍総理より、羽田と上海虹橋間のチャーター便を、国交正常化35周年である本年中にも実現させたい旨述べ、温総理より、検討したい旨述べた。

(ホ)歴史
 双方は、歴史共同研究第一回会合の開催を歓迎。温総理より、本年は、歴史的に敏感な年であり、歴史問題を適切に処理したい旨述べたのに対し、安倍総理より、我が国の立場は、訪中の際述べたとおり、過去の歴史を謙虚に振り返り、平和国家としての歩みを続けていくというものである、我が国戦後60年の平和国家としての歩みを中国国民にも理解して欲しい旨応じた。

(へ)防衛交流
 本年の中国国防部長の訪日等防衛交流を一層推進していくことで一致。

(ト)国連改革
 国連に関する対話を強化することで一致。また、安倍総理より、我が国常任理事国入りについての好意的対応を得たい旨言及したのに対し、温総理より、日本が国際社会でより大きな役割を果たしたいとする願望を理解している旨述べた。

(2)東シナ海資源開発問題

 共同開発の方向で早期解決を目指していくことを確認。また、防衛当局間の連絡体制の強化でも一致した。

(3)互恵協力の強化

(イ)省エネ、環境
 エネルギー閣僚政策対話の創設、省エネ・環境官民合同モデル事業の実施で一致したことを歓迎。また、双方は、トキの保護についての協力を推進することで一致。

(ロ)農業
 安倍総理より、コメ・牛肉等の中国への輸出を含む農業問題についての交流、協力の重要性に言及し、温総理よりは、積極的に検討していきたい旨述べた。

2.北朝鮮情勢

(1)六者会合等

 安倍総理より、六者会合は、残念ながら、北朝鮮が、本来核問題と関係のない金融問題に固執したため、実質的な進展が得られなかった、中国からも北朝鮮に対しそのような態度を改めさせるよう促していただきたい旨発言。温総理より、六者会合における協力を推進したい旨述べ、双方は、引き続き日中間で緊密に連携していくことを確認。

(2)拉致問題

 安倍総理より、我が国にとって重大な問題であり、具体的な進展があれば、日朝間の信頼回復に向けて大きな一歩となる旨述べ、理解と協力を要請したのに対し、先方からは日本国民の関心については理解している、必要な協力は提供したい旨述べた。

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