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日加首脳会談(概要)

平成20年7月10日

 7月10日、福田総理は、総理官邸において、公賓として訪日中のカナダ・ハーパー首相との間で、11時40分から12時30分まで首脳会談、12時30分から13時40分過ぎまでワーキング・ランチを行ったところ、概要以下の通り。

1.天皇皇后両陛下のカナダ御訪問

 カナダからは、長きに亘って両陛下に対しカナダ御訪問への招待が寄せられてきたが、今般、カナダ総督より改めて両陛下に対し、カナダ御訪問への招待があったことを受け、両首脳の間で、来年夏の然るべき時期に、両陛下にカナダを国賓として御訪問して頂く方向で今後所要の調整を行っていくことで意見の一致をみた。

2.日加関係

(1)日加間の交流促進

 総理より、日加間の国民交流について、日加修好80周年の機会に公賓としてハーパー首相をお迎えすることは喜ばしいと述べつつ、日本とカナダの間には、様々な交流プログラム、留学、姉妹都市関係、ワーキングホリデー等があり、今後も一層交流を促進していきたいと述べたのに対し、ハーパー首相も同感であると述べた。

(2)経済関係

 日加経済関係についてハーパー首相より、カナダは有数の食料供給国でありエネルギー大国である、日本は世界第二の経済大国であり産業国であるところ、両国経済は相互に補完的であり、経済関係が大いに発展する余地があると述べた。総理より、是非日加経済関係を一層緊密にしていきたいと述べつつ、日加次官級経済協議の場を通じていろいろと議論していきたい、特にエネルギー分野の日加協力は潜在力と可能性があるので、この面での協力を進めていきたい旨述べた。

(3)自然災害時のカナダ機の日本立ち寄り

 両首脳間で、自然災害が発生した際のカナダ機の日本立ち寄りに係る協力について話し合われた。

(4)子の奪取条約

 ハーパー首相より、子の奪取条約への日本の参加を希望する旨発言。総理から、子の福祉を最優先に対応することが重要である、本条約は子の権利を確保する上で有力なツールであり、我が国としても同条約締結の可能性やいろいろな論点につきしっかりと議論していく旨述べた。

3.気候変動

 気候変動について、両首脳は、今回のG8サミットで良い成果があったとの認識で一致し、また、ハーパー首相は、総理のリーダーシップを評価した。総理からは、これからは、新興国の取り組みが重要になる、2009年のコペンハーゲンCOPでの次期枠組み合意に向け、先進国が新興経済国に対し働きかけていく必要があり、セクター別アプローチの活用等も含め我が国とカナダで緊密に協議していきたい旨述べた。これに対し、ハーパー首相よりアンブレラ・グループといった枠組みでしっかり議論していきたい旨発言があった。

4.地域情勢

(1)アフガニスタン

 ハーパー首相は、アフガニスタンには国際社会として取り組んでおり、治安、統治、開発の面が課題になっている、進展は見られるがまだまだ課題が多いとの認識を示しつつ、我が国のインド洋での補給活動への感謝を表明した上で、日本のアフガニスタン復興支援を評価すると発言。総理より、カナダが多大な犠牲を払いながらアフガニスタン問題へ貢献していることへの敬意を表した。

:カナダは2500人以上の部隊をアフガニスタンに派遣、88人の犠牲者を出している)

(2)北朝鮮

 北朝鮮について、総理より、拉致問題解決の重要性、また核問題については、申告の検証が重要である点を強調。ハーパー首相より、日本の立場を支持し、協力する旨の発言があった。

(3)ミャンマー

 ミャンマーに関しては、ハーパー首相より、体制の問題として圧政が行われていること自体に不満を覚えているところ、さらに災害時に外国からの支援を妨げるようなことをしたことに対しては一層強い不満を持っているとの発言があった。

(4)ジンバブエ

 ジンバブエ情勢については、G8で「ジンバブエに関するG8首脳共同声明」が発出されたところ、今後も同国情勢をしっかり注視していくことで、両首脳は一致した。

5.平和構築

 総理より、平和構築について、ピアソン平和維持センターに言及しつつ、平和構築の面では人づくりが重要であり、日本も平和構築を担う文民育成のため「平和構築分野の人材育成事業」を昨年9月に開始した、同事業では、カナダのピアソン平和維持センターから共同ワークショップ開催等の協力をいただいていると述べた。

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