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カンボジア:ティア・バニュ副首相兼国防相の外賓訪日(概要)

平成20年3月9日

 3月5~8日、カンボジアのティア・バニュ副首相兼国防大臣が、外務省賓客として訪日。高村外務大臣、石破防衛大臣、木村外務副大臣、平沼日カンボジア友好議連会長との会談、防衛大学校及び朝霞駐屯地視察などを行った。

【成果】

1)防衛・安全保障分野での交流強化

 日カンボジア外交関係樹立55周年である本年、フンセン首相の側近でもある、ティア・バニュ副首相兼国防相を招聘し、二国間関係としては初めての防衛・国防大臣会議を開催。今後両国間の防衛交流を活発化させるため、我が方在ベトナム大使館の防衛駐在官がカンボジアを兼轄することで一致。

2)PKO分野における連携

 日本は、1990年代のカンボジアPKOに初めて参加したが、和平と安定が達成されたカンボジアは自らの経験を活かすべく、スーダンにPKO(地雷除去要員)を派遣。これは、カンボジア和平プロセス以来、日本が行ってきた同国の平和構築のための外交努力の成功例。
 今後、PKO分野での取組を開始したカンボジアと今後連携していくことで一致。

1.高村大臣との会談(3月7日)

(1)高村大臣より概要次のとおり発言。

(イ)本年は、日カンボジア外交関係樹立55周年であり、貴副首相訪日を歓迎する。

(ロ)両国間の防衛交流の活性化のため、同副首相の要請を受け、在ベトナム大使館の防衛駐在官に在カンボジア大使館を兼轄させることにした。

(ハ)我が国は『平和協力国家』として責任ある役割を国際社会で果たしていきたい。カンボジアがスーダンPKO要員を派遣するなど平和構築への取組を強化していることを高く評価。今後この分野で積極的に連携していきたい。

(ニ)選挙による民主政治への取組を歓迎し、7月の国民議会選挙には監視員派遣などの支援を行っていきたい。

(2)ティア・バニュ副首相より概要次のとおり発言。

(イ)今次訪日招待に深く感謝。55周年に際し、高村大臣のカンボジア訪問を招待したい。

(ロ)在ベトナム大使館の防衛駐在官のカンボジア兼轄の決定を心から歓迎。

(ハ)防衛大学でカンボジア留学生を受け入れていることに感謝。今後、留学生の受入れを増やしていただきたい。

(ニ)地雷対策分野での連携をはかりたい。災害救済活動を含め、能力開発を中心とした支援をお願いしたい。

(ホ)日本の安保理常任理事国入りや北朝鮮問題に関する日本の立場を支持する。

2.石破防衛大臣との会談(3月5日、防衛省作成の結果概要を別添)

(1)両国防衛交流

 ティア・バニュ副首相から、日本からのカンボジア和平や平和構築のための多大な支援に謝意を表明すると共に、防衛交流を拡大していきたいと発言。これに対し、石破大臣より、今後災害派遣やPKO派遣に関し能力強化支援を可能な範囲で行っていきたい旨発言。

(2)地域の安全保障情勢

 石破大臣より、中国の動向を注視する必要があると発言。これに対し、副首相より先般中国から引き渡しを受けた哨戒艇は海上犯罪阻止のパトロールのためであり、中国との間での二国間対話は地域の安定に資すると考えるとの発言あり。

 また、石破大臣から、北朝鮮のミサイル発射や核実験、拉致等の諸懸案につき憂慮しており、北朝鮮と外交関係を有するカンボジアの協力を得たいと要請。これに対し、副首相よりは、国連北朝鮮人権状況決議を支持しており、六者会合の進展が重要であり、限界はあるが北朝鮮に対し働きかけを行っていきたい旨発言。

(3)両国の防衛政策

 副首相より、カンボジア国軍の建設・近代化において、兵員削減を行っていく方針だが、予算上の問題等で実施途上となっている旨の説明あり。

 石破大臣より、米国との同盟関係を中心としつつ、アジアの一員としてカンボジアを含めたアジア地域の国々と安全保障分野での協力を強化していきたい旨発言。

3.木村外務副大臣主催夕食会(3月6日)

 ティア・バニュ副首相から防衛大学校でのカンボジア人研修生の受入拡大及びPKOの要員訓練等につき支援要請があった。これに対し、木村副大臣より、現在実施している平和構築分野での人材育成事業に関し、今後一層のカンボジア人若手職員の受入を行いたい、災害救助等の分野で能力開発のための支援を検討していきたいと応答した。

 その他、両国間の経済協力、投資促進、民主政治への取組、ミャンマー情勢、クメール・ルージュ裁判などが話題となった。

4.その他

 上記の他訪日中、ティア・バニュ副首相兼国防相は、平沼赳夫日カンボジア友好議員連携会長、渡辺喜美内閣府特命担当大臣、木村隆秀前防衛副大臣、衛藤征士郎衆議院議員との会談、矢野哲朗参議院議員、西元元統幕議長との昼食会、防衛大学校視察、自衛隊東部方面総監視察を行った。

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