日ブラジル領事協議の概要
平成15年6月30日
- 概要
6月25日、三田共用会議所において日ブラジル領事協議が開催された。日本側よりは、鹿取領事移住部長他外務省、文科省、警察庁、法務省、厚労省の各担当者が出席し、ブラジル側はウェストファーレンブラジル外務省領事・法務・ブラジル人保護局長、在京並びに名古屋ブラジル総領事他が出席し、自国民の保護等13の議題につき協議した。いずれの議題も重要な問題であり、今後とも領事協議を継続していくことが双方で確認された。ブラジル側よりは第二回目の開催を明年ブラジリアにて行いたい旨の申し入れがあった。
- ブラジル側よりは、現在約27万人にのぼる在日日系人問題が取り上げられ、日系人子弟の教育問題、就労問題等が協議された。また、査証、住宅問題、所在確認、領事面会、ポルトガル語による行政サービス等幅広い問題が議論された。日本側よりは、外国人児童に対する教育相談員制度等の支援プログラム、外国人集住都市におけるポルトガル語の行政サービス、逮捕者に対する領事通報の確認、外国人受刑者の取扱に関する指示、査証発給のガイドライン、外国人雇用事業主に対する業務指針、厚生年金制度等につき説明した。今後は、必要に応じ担当省庁と在京ブラジル総領事館側との間で引き続き個々のテーマにつき協力・協議していくこととなった。
- また、約7万人にのぼる在ブラジル邦人の安全確保のために、引き続き我が方総領事館とブラジル側の治安当局との関係を強化していくこと、邦人に対するブラジル側の査証、運転免許証、納税者登録カード等の行政事務の迅速化等についても協議され、引き続きフォローアップしていくこととなった。
- 更に、今回の協議でブラジル側より受刑者移送、民事・刑事の司法共助及び社会保障にかかる日ブラジル協定等の締結につき提案があり、その必要性も含め、今後の日ブラジル領事協議の場を通じて、引き続きフォローアップしていくこととなった。
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