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日・オーストリア首脳会談(概要)

平成21年9月30日

(写真)
(写真提供:内閣広報室)

 30日(水曜日)午後6時過ぎより午後6時40分頃まで、鳩山総理大臣は、訪日中のフィッシャー・オーストリア共和国大統領と首脳会談を行い、二国間関係及び国際情勢につき意見交換を行いました。また、首脳会談に引き続き午後6時45分頃から午後8時20分頃まで、フィッシャー大統領夫人、鳩山総理夫人、日オーストリア双方の関係閣僚などを交え、打ち解けた雰囲気の中で夕食会が行われました。 いずれも、伝統的に友好な二国間関係を基盤として、今後ともこれを更に一層発展させていこうとの暖かい雰囲気に満ちたものでした。首脳会談及び夕食会における主なやりとりの概要は以下の通りです。

1.二国間関係、友愛思想

 首脳会談の冒頭、鳩山総理より、「日本オーストリア交流年2009」たる本年のフィッシャー大統領訪日への心からの歓迎の意を述べました。また、鳩山総理より、4年前のオーストリア建国50周年の際のご自身のオーストリア訪問時の印象に触れつつ、オーストリアに対しては強い心情的関心を有していると述べ、友愛思想の提唱の元となったオーストリア人クーデンホーフ=カレルギー伯爵に触れつつ、鳩山一郎元総理が訳した同伯爵の著書「自由と人生」日本語版を手交しました。また、夕食会の冒頭、鳩山総理より、友愛思想は欧州においては欧州統合に結実した、この思想が日本において、また、世界において、更に広がっていくことを強く望んでいる、自分は、友愛思想を政治信条とし、この考えの下で東アジアや太平洋を含む地域においても共同体を作っていくことが自分の夢でもある、と述べました。

 二国間関係に関し、鳩山総理より、要人往来や様々な交流事業を通じ、両国の友好と相互理解が深まっていることは大変喜ばしく、今後も官民の様々なチャネルを通じ、両国間の交流が一層促進されることを期待する旨述べました。また、鳩山総理より、音楽等の文化分野や、観光分野のみならず、二国間経済関係の一層の進展に向け環境整備に努力したいとして、社会保障協定締結に向け具体的な協議を開始したい旨述べました。

 フィッシャー大統領より、政権発足直後の多忙な時期に訪日を受け入れていただき感謝したい、ニューヨークで総理が表明された気候変動に関する日本の新たなイニシアティブを高く評価したい、二国間関係は何ら問題ないが現状に甘んじることなく更に発展させていきたい、社会保障協定について早期の協議開始に向け関係当局に指示することとしたい、鳩山総理におかれては是非とも総理として早期にオーストリアをご訪問いただきたいと述べました。総理よりこれに対し謝意を表明しつつ、今後よく考えていきたい旨述べました。

2.国際場裡における協力

 鳩山総理とフィッシャー大統領は、本年及び明年、日本とオーストリアが共に国連安保理非常任理事国を務めることから、国際社会の様々な課題に対して、引き続き緊密に協力していくことで一致しました。

3.欧州情勢

 フィッシャー大統領より、現在の欧州情勢について、主にリスボン条約発効に向けての今後の見通しや、同条約発効後に想定される欧州連合の強化(欧州理事会の常任議長制度、欧州議会の強化等)につき説明がありました。鳩山総理より、我が国とEUは、国際社会の平和と繁栄のために貢献する戦略的パートナーであり、リスボン条約の発効によるEUの強化は、国際社会にとって有益であり、我が国としても歓迎している旨述べました。

4.気候変動

 フィッシャー大統領より、鳩山総理が掲げた、2020年までに温室効果ガスを1990年比25%削減する、という日本の新たな中期目標を高く評価する、自分はNYの気候変動サミットの議場において拍手を送った一人である、EUは2020年までに1990年比で20%(他の主要国の対応によっては30%)削減する、との姿勢であるが、日本の新たな方針は右に匹敵するものであり高く評価したい旨述べました。 鳩山総理より、大統領による高い評価への謝意と、気候変動に対する我が国の積極的姿勢を改めて伝達するとともに、NYで表明した目標は大胆なものではあるが、日本の高い技術力によって必ず達成できると確信している旨述べました。

5.

 この他、両首脳は、現在の東アジア情勢、世界経済情勢など、双方が関心を有する国際情勢について意見交換を行いました。

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