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日中韓首脳会議(概要)

平成19年11月20日

 11月20日午前10時から約1時間半、シンガポールにおいて、日中韓首脳会議が開催されたところ、概要は以下のとおりです(日本:福田康夫総理、中国:温家宝国務院総理、韓国:盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領(議長)が出席)。

1.今次会議の意義

 日中韓首脳会議は、1999年に行われて以来、今回が8回目。日中韓三国間協力の一層の強化、北朝鮮を巡る問題や国連改革等の課題について、友好的な雰囲気の下、率直な議論を行った。

2.三国間協力

(1)先ず、本年の三国間協力の進展状況につき取り纏められた、「三国間協力に関する進捗報告書」が承認された。

(2)福田総理より、今後の三国間協力として、政治、経済、文化・人的交流及び環境の分野での協力が重要である旨指摘しつつ、具体的な協力強化措置に言及。中韓両国の首脳より、福田総理の見解に賛意が示されるとともに、両国として、今後、推進していくべき三国間協力の具体的措置についての見解が示された。

(3)三国首脳による議論の結果、今後の三国間協力として、以下の13の具体的措置を推進していくことが合意された。

a.三国間協力推進のための「行動計画」策定

b.三国間協力のための「サイバー事務局(ホームページ)」の設置

c.三国外相会議及び外務次官級協議を2008年に日本で開催

d.アフリカに関する三国政策協議の立ち上げ

e.海上捜索・救助に係る三国関係当局間の交流及び協力の推進

f.北京オリンピック期間中のサイバー・テロ対策に係る三国間協力の探求

g.日中韓議員サッカー交流試合を始めとする、三国議員間の交流支援

h.日中韓FTA民間共同研究の継続

i.2008年に中国で新エネルギー関連の三国フォーラムを開催

j.三国間の渡り鳥の保全・モニタリング・プロジェクトの推進(鳥インフルエンザ)

k.三国投資協定交渉の促進

l.2008年に日本で三国青少年交流事業を開催

m.三国物流白書の刊行継続、国際物流会議の開催及び更なる協力のための事務レベル協議を通じた、三国間の物流分野での協力強化

(4)これらの措置に加え、今後、日中韓首脳会議を、ASEAN関連会合の枠外で、三国の何れかで開催することが原則として合意され、三国首脳の都合がつく、適当な時期に開催すべく検討していくこととなった。

3.地域・国際情勢

(1)北朝鮮を巡る問題

(イ)福田総理より、1)六者会合において非核化プロセスが進展していることを評価しており、議長国中国の努力に敬意を表する、2)六者会合の合意に従って、核兵器を含め、北朝鮮の核放棄を実現することが重要である、3)我が国としては、北朝鮮との間で拉致問題の解決と「不幸な過去」の清算の双方を実現すべく努力する考えであり、中韓両国の引き続きの支援をお願いしたい旨発言。

(ロ)これに対し、中韓両国より、北朝鮮の核問題の平和的解決を行っていくことの重要性に関する発言がなされたほか、拉致問題の解決に対する理解と協力が表明された。

(2)国連改革

(イ)福田総理より、国連を21世紀に相応しいものとしていくためには、国連安保理改革の実現が必要である旨の発言を行った。

(ロ)これに対し、中韓両国より、国連安保理改革の必要性について理解が示された。

(3)その他

 北朝鮮、国連改革のほか、金融分野での協力を始めとする東アジア地域協力につき意見交換が行われ、チェンマイ・イニシアティブのマルチ化の推進、また、東アジア地域における様々な地域協力枠組みが相互補完的に協力を進めていくことが重要であるとの点で、三国首脳の意見が一致した。

4.その他

 最後に、各首脳より、本日は率直な良い意見交換ができたとの発言があった。また、福田総理より、次回は、我が国の議長で日中韓首脳会議が開催されることとなるが、中韓両国の首脳の協力を得て、有意義なものとなるよう準備を行っていきたい旨述べ、首脳会議を終了した。

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